藤原季節「和気あいあいと不倫会見」 昭和の芸能界に憧れ告白 「ギルガメ」ドラマ主演
Paraviオリジナルドラマ『ギルガメッシュ FIGHT』(土曜深夜1時15分~独占配信中)で、敏腕ディレクター、加藤役を演じた俳優・藤原季節(30)。同ドラマは1990年代に放送された伝説的な深夜番組『ギルガメッシュないと』のスタッフの実話から着想を得たドラマ。Z世代の藤原に『ギルガメ』はどう映ったのか。
Paraviドラマ『ギルガメッシュ FIGHT』
Paraviオリジナルドラマ『ギルガメッシュ FIGHT』(土曜深夜1時15分~独占配信中)で、敏腕ディレクター、加藤役を演じた俳優・藤原季節(30)。同ドラマは1990年代に放送された伝説的な深夜番組『ギルガメッシュないと』のスタッフの実話から着想を得たドラマ。Z世代の藤原に『ギルガメ』はどう映ったのか。
『ギルガメ』は91~98年までテレビ東京系列で放送された深夜番組だ。コンセプトは「男も楽しめる、女の子のためのエッチ番組」。ものまねタレントの岩本恭生らが司会し、細川ふみえ、飯島愛さんが出演し、「夜食ばんざい」「ギルガメ治療院」「GNN ヒップライン」などが人気コーナーになった。
「ギルガメはエロではなく、エロをテーマにしたバラエティー番組なんです。バラエティーへのこだわりが非常に強い。現代のテレビは多様な価値観に順応するために、とがったものを押さえつけて、似た番組が多くなっている気がしますね。ドラマの加藤は妥協しない企画を考え続けるんですよ」
ドラマでのお気に入りのセリフは「番組はプロデューサーのものではない、ディレクターのもんだ」。加藤は周囲のことはあまり考えず、自分が面白いと思った企画を貫こうとする。コンプライアンスが重視されている昨今では、テレビ局が制作しにくくなっているバラエティーといえるかもしれない。
「今は多様性と言われていて、マイノリティーの人たちにもスポットライトが当たって、みんなの気持ちを考えましょうねという時代になっていますよね。それはいいと思います。その一方で、他者に対する寛容さがなくなって、厳しくなっている部分もあると思います。人間って誰でもミスを犯すと思うんですけど、そのミスをとことん許さない姿勢っていうのはちょっと怖いなと思ったりしますね。」
『ギルガメ』は平成初期の番組だが、牧歌的な昭和の雰囲気には憧れもあるという。
「たまたまYouTubeで昔の不倫会見を観たんですけど、みんなが和気あいあいとしながら、(リポーターが)不倫を弾劾していたようにも見えるんですけども、その辺はどうだったんですかね?」と逆質問。記者が、昔は芸能人とマスコミの距離が近かったと話すと、「そういう時代に憧れはありますね」と話す。『ギルガメッシュFIGHT』は今の時代に一石を投じる意欲作になっている。
□藤原季節(ふじわら・きせつ)1993年1月18日生まれ、北海道出身。2014年、『人狼ゲーム ビーストサイド』で俳優デビュー。主な出演作に、映画『ライチ☆光クラブ』(15)、『ケンとカズ』(16)、『全員死刑』(17)、『止められるか、俺たちを』(18)、『his』(20)、『佐々木、イン、マイマイン』(20)、『くれなずめ』(21)、『明日の食卓』(21)、『のさりの島』(21)、『空白』(21)、『わたし達はおとな』(22)、ドラマ『監察医 朝顔』シリーズ(19・20)、大河ドラマ『青天を衝け』(21)、『プリズム』(22)など。待機作に映画『少女は卒業しない』(2023年2月23日公開)、ドラマ『ウツボラ』(WOWOW/3月24日午後11時30分~放送開始)等。第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞受賞。