84歳・小林旭、芸能界の若者に“我流”のエール「うぬぼれず確信を持ってやって」

俳優の小林旭(84)が23日、都内で行われた舞台『ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~』制作発表に登壇した。当日は、共演者の藤田弓子、高橋由美子、村井麻由美らも登壇し、同作をアピールした。

舞台『ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~』制作発表に登壇した小林旭【写真:ENCOUNT編集部】
舞台『ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~』制作発表に登壇した小林旭【写真:ENCOUNT編集部】

舞台『ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~』制作発表に登壇

 俳優の小林旭(84)が23日、都内で行われた舞台『ギラギラ~六本木不死鳥ホスト伝説~』制作発表に登壇した。当日は、共演者の藤田弓子、高橋由美子、村井麻由美らも登壇し、同作をアピールした。

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 藤田が「私の時代の神様みたいな方が隣にいらっしゃいます。私がここにいると言ったら天国の母が『まあ』と言って、ひっくり返っているんじゃないかと思います」と小林を紹介しつつ、「昔はギラギラしていて本当にステキな人がいっぱいました。今、ここに集まっている若者たちもギラギラしていてステキです。安心しています。自分が若い頃のことを思い出しています。私も楽しみにしています」と同作をアピールした。

 小林は「今回、たまたま川阪女史(統括プロデューサー・川阪美由貴)が我が家に訪ねてきて、『私は初めてミュージカルをやるんだ。だから小林さん、あなたがここにいてくれればいいんだ』と言うんで、なんだかよく分からないうちに、その熱意にひかれるようにして、今日ここに来ているわけですが、いまだに何をどういうふうにするのか把握しておりません」と出演の経緯を語った。

 さらに小林は「ミュージカルというものは縁遠いし、自分の歌の世界の中で物事を言うということなら、多少ともなり言えます。全くの洋物の言葉を使うミュージカルなんてもののなかでは偉そうなことを一つも言えないくらい経験のない男ですから。『ノーギャラでボランティアで、最後までお付き合いしますよ』と言ったら、明くる日にもうポスターに名前が載っていました。手際のいいことこの上なかった。どんな結果になるのか。そちらの方を楽しみにしております」と笑顔で語り、上演を楽しみにしている様子だった。

「大いに稽古場に来ていただいて『そうではない』と言っていただきたいです」と藤田が切り出すと、小林は「分かんないから。俺なんかの感覚と今の人の感覚とは違うしね。芸能界そのものがバラバラ。氷川(きよし)くんみたいのがナンバーワンになって売れているわけだから。ああいう男なのか女なのかどっちやるんだ、はっきりしろよというところで商売をきちっとしてられる要領を持っているということが大変なことですよ。我々みたいな常識常識みたいなところで来た人間は能書きを言えない。ただ黙って傍観している状態です。若い人たちなんかは、自分が持っている個性をひけらかしながらうぬぼれず確信を持ってやっていったらいいものがどんどん出てくるんじゃないかな。頑張ってやってください」と我流の意見で若者たちにエールを送っていた。

 同作は2002年ビッグコミックスペリオール(小学館)で連載され、2008年には実写化もされた土田世紀の大人気漫画の舞台化。伝説のホストと言われた七瀬公平(賀集利樹)はサラリーマンとして働いていたが、不景気のためにホストの世界に舞い戻る。六本木のホストクラブ「リンク」で頭角を現していくが、ライバル店「アトラス」に挑戦状をたたきつけられる。2月9日から12日まで、東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールにて上演。

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