昨年7月に投資トラブルが発覚したお笑いコンビ・TKOの木本武宏（51）が23日、都内で会見を開き、深々と頭を下げて謝罪。また、相方・木下隆行（51）とのコンビ活動再開についても明言した。会見の最後には木下も登場し、そろって頭を下げた。

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　騒動発覚から約半年。木本が公の場に姿を見せ、自らの言葉で騒動の経緯を話した。最初は、友人10人を巻き込み、1億7000万円をFXトレーダーのAに預けていたが、6000万円の返却があった後、連絡を取れなくなったことを明かした。

　そして、10年来の付き合いの後輩Bが登場。Bは不動産投資で成功していたという情報を聞いており、「（Aから被った）FXの被害を取り戻そう。すごい会長がいて、特別な土地がある」と持ち掛けられ、さらに4人で5億強の額を預けたという。その後、1億6000万円を返却された後、連絡がつかなくなったという。

　その後、自分で仲間たちへの損失分を返していたといい、昨夏にはAと接触。同9月には返済が始まったという。さらに昨秋にはBから連絡が入り、返済計画が出されたとしている。ただし、Bについては「（投資は）実態のない話に詐欺に遭ったと思っています。返済がなくなった時点で刑事告訴の手続きをします」と厳しい姿勢を示した。

　騒動収集の対策に追われ、仕事もない中でアルバイトもした苦しい日々では、先輩芸人の笑福亭鶴瓶から食料の差し入れがあり、同世代のサンドウィッチマンらから「頑張ってください」「いつ逮捕されるんですか」などと、励ましのメールがあったことも明かした。そして、「おいしい話はないということを学びました。僕のやっていたことは投資じゃなく投機。ギャンブルに近かった」と反省。一部からは返済辞退で「仕事に復帰した方がいい」と声を掛けられ、会見と活動再開を決めたという。

　今後については。木下と2人で同じ事務所に所属することを明言。古巣の松竹芸能への早期復帰を否定しながら、感謝を口にした。

「こういう場で口に出すのも申し訳ないのですが、僕、松竹芸能が大好きです。いいときも悪いときも見捨てず、寄り添ってくれた温かい事務所なんです。そんな事務所に迷惑をかけ、退所してしまったことが申し訳ない。また、お願いしますと言ったら、話を聞いてくれる事務所です。でも、こんな手ぶらで戻してくださいとは言えない。いつの日かそんな日が来たら最高だなという思いです」

　1時間の会見後には、相方の木下が登場。公の場では3年ぶりに2人で並び、木下は「もう1人の問題児です。木本がお騒がせしました。僕は3年前にお騒がせしました。ようやく真実を木本の口から話せること、本当に良かったなと僕も木本もうれしく思っております。これからようやくTKOとして、不祥事コンビではございますが、フリーで前に進めるということで、僕たちが大好きなコントで前に進めることをうれしく思えます」と今後の活動について前を向いた。2月に大阪でトークライブを開催することも明言している。

　そして、同日にTKOのホームページ開設を発表した。木下は「TKOは、これで『とにかく苦労しているおっさん』になりました」と自虐で集まった報道陣を笑わせた。