スウェーデン、ロックダウンせず新型コロナ対策成功か 疫学者が主張「5月中にも集団免疫獲得」
世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。各国で様々な拡大防止策が取られる中、スウェーデンでは学校、ジム、レストランなどが営業を続けながらも国民へ「ソーシャル・ディスタンス」を意識するように呼びかけ、対応してきた。そんな中でスウェーデン公衆衛生局の疫学者アンダース・テグネル氏が「集団免疫を持ち始めた」との考えを示したことを19日(日本時間20日)、米紙「デイリー・ニュース」が報じた。
スウェーデンでは学校、ジム、レストランなどが営業を続けながらも国民へ「ソーシャル・ディスタンス」を意識するように呼びかけ
世界中で猛威をふるう新型コロナウイルス。各国で様々な拡大防止策が取られる中、スウェーデンでは学校、ジム、レストランなどが営業を続けながらも国民へ「ソーシャル・ディスタンス」を意識するように呼びかけ、対応してきた。そんな中でスウェーデン公衆衛生局の疫学者アンダース・テグネル氏が「集団免疫を持ち始めた」との考えを示したことを19日(日本時間20日)、米紙「デイリー・ニュース」が報じた。
「スウェーデンが集団免疫が近いとし、封鎖しない対応後に新型コロナウイルス対策の成功を主張」との見出しで掲載された記事では、テグネル氏が「我々のモデラーによると、ストックホルムで多くの人々が免疫を持ち始め、それが感染拡大に影響を与え始めます。我々のモデルは5月中を示しています」との考えを明かしたことを伝えている。
スウェーデンではロックダウンすることなく、新型コロナウイルスの感染拡大防止に努めている。しかし、現時点でスウェーデンでは新型コロナウイルスの感染者数は1万4385人となっており、そのうち、1540人が亡くなっている。しかし、テグネル氏は「全体的な戦略の失敗ではありません。介護施設に住む高齢者を守ることに失敗したからです」と自身の考え方を明かしている。
記事は、自身も新型コロナに感染したイギリスのボリス・ジョンソン首相は、集団免疫獲得の路線から後にロックダウンによる社会封鎖で封じ込めへと考え方を改めたことを例にあげ、スウェーデンの集団免疫獲得の路線へ疑問符をつけている。