【週末は女子プロレス #85】電撃結婚の社長レスラー桜花由美、43歳で試合数減らして妊活「自分の遺伝子ほしい」
昨年の女子プロレス界をアッと言わせたプロレスリングwave社長レスラー・桜花由美の電撃結婚。桜花は年下の一般男性と昨年11月に海外で挙式をあげ、現在は妊活のため試合数を減らしている。発表までは独身をネタにもされていた桜花。2019年から選手だけでなく社長業も兼任しているため、さらに婚期が遠のいたと思われていたのだが、昨年8月に突然の発表。彼女のハートを射止めた旦那さまとは、いつどのようにして出会ったのだろうか。
プロポーズは桜花由美の誕生日
昨年の女子プロレス界をアッと言わせたプロレスリングwave社長レスラー・桜花由美の電撃結婚。桜花は年下の一般男性と昨年11月に海外で挙式をあげ、現在は妊活のため試合数を減らしている。発表までは独身をネタにもされていた桜花。2019年から選手だけでなく社長業も兼任しているため、さらに婚期が遠のいたと思われていたのだが、昨年8月に突然の発表。彼女のハートを射止めた旦那さまとは、いつどのようにして出会ったのだろうか。
「仕事関係で知り合った方です。プロレス界ではないですよ(笑)。(大会を通じて)たまに取引させていただいている会社の方ですね。出会ったのは、もう4年くらい前かな。最初は仕事だけのお付き合いでしたけど、そのうちみんなでご飯食べにいきましょうとなって、会うことが増えた感じですかね。(交際に発展したのは)1年ちょっと前くらいかな。ただ、お付き合いはしてたけど、私は独りで生きていくと決めていたので結婚願望はなかったんですよ。だけど、お付き合いしていくうちに結婚もありなのかなと考えるようになっていきました」
一緒にいて自然でいられる、気を遣わないところに引かれたという桜花。もちろん、旦那さまは桜花がプロレスラーであることは知っている。「男女関わらずプロレスを見に行ってて、私のことも知ってました。身体のことを心配してくれるんですけど、最初は私を怖い人だと思ってたようで(苦笑)。それは(OZアカデミーのヒール)正危軍の桜花由美だよって(笑)」。プロポーズは昨年4月4日、つまり彼女の誕生日で、旦那さまの方からだった。
「プロポーズって、シチュエーションにあこがれるじゃないですか。たとえばすてきな夜景の見えるところとか。なのに、想像していたのとは違ってて、もうちょっとムードのある感じでお願いしたかったなっていう(笑)。向こう(旦那さま)の家だったんですよ。私の誕生日ということで一緒にいたんですけどね。そこでプロポーズされて、1回くらい結婚してもいいかなって(笑)。イメージとは違いましたけど、うれしかったです」
昨年5月、桜花は右ヒザを負傷してしまう。欠場中の8・1新宿でリングに上がると、マイクを取ってこう切り出した。「私事ではございますが……」。すると場内がざわついた。「結婚か?」とのムードも漂ったが、桜花は「(結婚は)ねえわ! ねえわ!」と繰り返し否定。旧姓・広田さくらが「そうだよね」と納得すると、桜花は「なんだよ、それ! いずれあるよ! そのうちあるよ!」とブチ切れた。結局は、結婚ではなく8・13新宿での復帰発表。それはそれでうれしい知らせであり、当の桜花は結婚決定の事実をあえて隠していたのである。
「ウソつきましたね(笑)。みんなバカにしやがって。いまに見てろよ、驚かせてやるからなって気持ちでした(笑)」
このとき桜花復帰戦のカードを発表したGAMI(二上美紀子会長)も、実は結婚決定の事実を4月の時点で知らされていた“共犯者”だった。「既婚者たちに紛れて頑張ってください」としてアナウンスした「“ジェラシーwave”桜花由美&世羅りさ組vs旧姓・広田さくら&YAKO組」は桜花のジェラシーをあおるどころか、既婚者ばかりとなるGAMIからの粋な計らい。GAMIと桜花の話し合いにより、「結婚発表は15周年記念大会のサプライズで」と取り決められていたのである。
海外での挙式はかねてからの夢だった
そして迎えた8月13日。既婚者3人に囲まれた復帰戦を勝利で飾った桜花が、またもやマイクを持った。ここにもまた、桜花の策略があったという。
「映像を流そうと思いました。ちょっと引退をにおわすような作りにして。そしたらどんな反応になるのかなっていう興味があって、ドッキリを仕掛けたんです。やってみたらホントに引退するんじゃないかと場内がざわつきはじめて、ちょっと涙ぐんでくれた方もいました。そのオチが、独身を引退して結婚するっていう。発表して、ザマーミロって思いましたね(笑)」
晴れて結婚を公表した桜花。waveの所属選手たちには前もって知らせていたが、関係者やファンはまったく知らず、旗揚げ以来最大級のサプライズになったのである。
とはいえ、それでも「あれはネタなの? って聞いてきた関係者の人も多かったですね(笑)」と桜花。「私って結婚できないってレッテル貼られてたところがあって、試合でも既婚者と対戦するときには嫉妬深くてねたんでる桜花由美ってイメージがありましたから(苦笑)」
ならばこんどは結婚をネタにしてやろう。そう考えた桜花は“調子に乗って”9・1新宿でYAKO(19年にプロレスラーの清水来人と結婚)と花嫁タッグを結成。ウエディングドレスをイメージした出で立ちで登場し、SAKI&清水ひかりの保持するタッグ王座に挑戦した。敗れはしたが、幸せオーラでは勝っていたと自負している。
「YAKOも私の結婚に超ビックリしてました。いままでは結婚したYAKOに嫉妬してる桜花由美って形で対戦ばかりだったけど、こうして組むのもいいよね、YAKOのおかげだよって話しました(笑)」
11・6後楽園で、“独身ラストマッチ”。「怖いアイガーに勝てたら結婚生活にも勝てる」という理由からアイガーを指名し、シングルマッチで勝利した。そして翌日、ハネムーンを兼ねて旦那さまとオーストラリアへ。11月11日、ポートダグラスのセントメアリーズ・バイ・ザ・シー・チャペルで結婚式をあげた。海外での挙式はかねてからの夢だったという。
「10年くらい前にテレビでリーガルウエディングというものがあると知って、結婚するなら海外で挙式をしたいと憧れていたんです」
「自分としては子どもにプロレスはやらせたくない」
帰国後、11・20富士で“人妻レスラー”桜花由美がデビュー。独身者に囲まれたタッグマッチで自らフォール勝ちを奪ってみせた。その後、妊活のため試合数を減らしていくことを発表。OZアカデミーへのレギュラー参戦は一時休止となる。
「子どもは前からほしかったんですよ。それこそ海外で代理出産とかできないかなとか、結婚しなくてもいいから自分の遺伝子がほしいと思ってたんですよね。今回結婚したんですけど43歳なので、妊娠できる確率数パーセントだと。なので、妊活というよりも不妊治療を始めました。ホントは年内いっぱい試合しようかなとも考えていたんですけど、広田さんや子どもを産んだことのある方々から1分1秒が大切なんだから早くした方がいいとアドバイスされまして、11月でいったん試合をお休みしようと」
できれば子どもはたくさんほしい。広田が双子を育てている姿を見て「大変だな」と思うと同時に、「かわいいんだろうな」とうらやましくもある。また、GLEATの田中稔、元プロレスラーの府川唯未の長女がwaveに入団、現在練習生としてデビューを目指している。もしかしたら、将来的には“桜花二世”がリングに上がる可能性もあるだろう。
「自分としては子どもにプロレスはやらせたくないです。でも、やりたいと言ったらやらせちゃうのかな?」
試合からは遠ざかるものの、社長業は継続。いつでも試合ができる態勢を整えつつ、リング外からもwaveを支えていくつもりだ。
「受け付けやったり音響やったり、YouTube配信やったり、忙しさは変わらないです。練習生の練習も見に行ってますし、自分もトレーニングしています」
では、桜花不在が多くなりそうな今年のwaveはいったいどうなっていくのだろうか。
「所属選手の5人中、私と野崎渚がいま欠場していますよね。野崎については焦らずに復帰してほしいなと思います。私もヒザをやったときに焦って復帰してヤバかった経験があるので。野崎が戻ってくるまでに狐伯がどうチャンスをつかむかですよね。狐伯はエースになれる可能性があるんですよ。選手を増やしたいので2人の練習生にもデビューしてほしいし、ベルトに関してはシングル、タッグとも流出、とくにシングル(王者はAEWの志田光)は海外にあるので呼ぶと経費がかかるし、なかなか取りに行けない。できればウチの選手に取ってほしいけど、ダメなら日本人に取ってほしいです。アメリカで防衛戦をやることでwaveの名前が広まるメリットもあるんですけど、もし向こうで移動してしまったら、経費がまた高くつくかもというデメリットもあって(苦笑)」
経営者としての立場でも考えなければならない桜花だが、いずれにしてもレスラーとして再びリングに上がる日はやってくる。そのとき、桜花は晴れて母親レスラーになっているのか、「おめでた」の知らせがいまから楽しみだ。「結婚しても、旧姓・桜花由美にはならないですよ! 広田さんは(結婚前の)本名で、いまは苗字違いますけど、桜花はリングネームですから(笑)」