自動車学校があおり運転動画を作って注意喚起 「凄い運転技術」「役がはまりすぎてる」と話題に
「こんなときどうしますか?」迫真の演技で、あおり運転被害の様子を再現した動画が注目を集めている。群馬県の南渋川自動車教習所が17日、公式ツイッターで配信したもので、内容もさることながら犯人役のドライバーの運転技術に驚きの声も上がった。動画は「こんなときどうしますか?」のテロップで終わっており、SNSではさまざまな対策が提案され、議論を呼んでいる。あおり運転被害に遭ったとき、どのように行動するのが正解なのだろうか?
高校生の交通安全教室に向けた動画が…「“こんなに見られるんだ”とびっくり」
「こんなときどうしますか?」迫真の演技で、あおり運転被害の様子を再現した動画が注目を集めている。群馬県の南渋川自動車教習所が17日、公式ツイッターで配信したもので、内容もさることながら犯人役のドライバーの運転技術に驚きの声も上がった。動画は「こんなときどうしますか?」のテロップで終わっており、SNSではさまざまな対策が提案され、議論を呼んでいる。あおり運転被害に遭ったとき、どのように行動するのが正解なのだろうか?
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動画は24秒で、あおり運転被害の典型的な例を再現している。
登場するのは2台の車。被害者が車を運転していると、後方からもう1台の車が接近し、車間距離を詰めて威かくする。さらに、素早く前方に回ると急停車。ドアを開けてドライバーが姿を現し、何事かを叫びながら迫ってくるというものだ。そして、「こんなときどうしますか?」のテロップで終わる。
南渋川自動車教習所は、
「PV作りました!身に起こったことがある人もいると思います、ドアの鍵を閉めるって大事ですね
ドラレコも録画ができているか、定期的に容量や画角を確認をしておきましょう」
とのメッセージを添えて投稿した。
動画は他の自動車学校からもコメントが寄せられるなど、大きな反響を呼んでいる。
「自分は鍵を閉めてクラクションを長く鳴らしっぱなしにしました」
「まずはドアロック、相手が降りてきたら運転席の横に来るのを待ち、ドアをガチャガチャし始めたら発車の合図」
「咄嗟のドアロックが無理ならば絶対にエンジンは止めない」
「鍵かけて不要に窓を開けない方がいいですね」
「証拠を残すためスマホで撮影」
「発煙筒や緊急脱出用ハンマーを装備する?」
「護身用に、ダッシュボードに東京マルイのオートマグしのばせてある」
「この車追い抜こうとしてるなと感じたらスピードゆるめて抜かさせちゃうのもいいと思います」
また、別の意味で称賛されたのが犯人役の教官のキレキレ運転。「運転が上手すぎて、ジワジワ来ます」「凄い運転技術」「教官は本当操作が上手いですね」「役がはまりすぎてる」との意見があった。
南渋川自動車教習所の担当者に聞くと、動画は18日に予定している地元の高校の交通安全教室に向けて作成した。
「あおり運転が何年も問題視されているじゃないですか。なかなか減っていない現状があります。よく私どもが路上教習していても、ほかの一般車両に教習車がだいぶ接近されたりすることもありましたので、見ていただける方にちょっと(危険を)感じてもらえればなと作らせてもらいました」
動画が「こんなときどうしますか?」で終わり、答えを示していないことについては、「高校3年生向けの交通安全教室なんですね。これから免許取って乗られる方が対象なので、初心者だとあおられたりって多いじゃないですか。あの動画を見せて、みんなだったらどうしますか? と聞いて、それに対してうちの指導員が答えを教えていくような形で準備をしていたんです」と話した。
実際、あおり運転の被害を受けたとき、ドライバーはどのように行動すればいいのか。
担当者は「やっぱり警察ですよね。絶対降りちゃいけないですよね。カギを開けずに降りない。窓も開けない。警察に通報したほうが安全。あの状況になる前に、あおられていると気がついたらよけて脇道にそれるですとか、コンビニとかお店の駐車場に入ってしまうとかそういったことも有効です」と説明した。
動画が話題になっていることについては「反響あったので、作った者も“こんなに見られるんだ”とびっくりしていました」と驚いた様子。動画に登場するドライバーについては「全部指導員ですね。自分ちのコースですし、自分ちの車両なので多少むちゃな運転しても大丈夫なので」と、返答した。
交通マナーに関する動画はほかにも用意しているといい、「あおり運転が減っていけばいいなと思います」と危険運転の撲滅を訴えた。