東京・帝国劇場で4・5月に上演される舞台『Endless SHOCK』製作発表が16日、都内ホテルで行われ、作・構成・演出・主演を務める堂本光一ら出演者たちが勢ぞろいした。22年にライバル役で初出演し、2年連続の出演となるSexy Zone・佐藤勝利は「『SHOCK』を経験してほかのお仕事でも臨み方が変わった。光一くんに鍛えあげられて、人生を変えてもらった」と並々ならぬ思いを語った。

　2000年11月の初演『Millennium SHOCK』（作・構成・演出ジャニー喜多川）以来、堂本光一が、国内ミュージカル単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』。この日の会見には、作・構成・演出・主演の堂本光一をはじめ、ライバル役の佐藤勝利（Sexy Zone）、北山宏光（Kis-My-Ft2）、越岡裕貴（ふぉ～ゆ～）、松崎祐介（ふぉ～ゆ～）、中村麗乃（乃木坂46）、島田歌穂、前田美波里が登壇した。

　今回は、同じ劇場、同じキャストで『SHOCK』本編、その3年後を描いた『-Eternal-』の2つの物語を同時に上演。基本的には昼公演は本編を、夜公演は『-Eternal-』を上演する予定となっている。佐藤は22年の出演時に本編を収録で、『-Eternal-』を帝国劇場で1か月間演じており、「今年は同時上演。去年の僕だったら、光一くんに不安な部分を見せてしまったけど、『SHOCK』を経て光一くんに鍛え上げられたおかげか、すんなり受け入れる自分がいる」と胸を張った。

　すると光一から「思い出したよ。（前回出演時は）勝利から電話がかかってきて、すごい弱気だったもんね。『本当ですか？』『本当にやるんですか？』って。今回はなかったね」とその成長ぶりにお墨付きが。佐藤は「その成長も見せたい」と意気込み、「今回は本編のフライングの光一くんの姿を袖から学びたいとずっと思っていた。なによりも、自分でも見たことのない佐藤勝利を見せられるように、泥臭く、殻を破って挑んでいきたい」と言葉に力を込めた。

　昨年の出演を振り返り、「『-Eternal-』だと急に踊ってと言われることもある」と苦笑いを浮かべた佐藤。光一は「俺のせいなの」と“自白”し、「公演が進んでいって……途中で、俺の思いつきで『勝利、ちょっと出て踊って』って。2日くらいで振り入れてもらって」と本来佐藤の出番がないはずの場面で急遽ダンスシーンを追加したことを明かした。

　すると佐藤は「あの、当日（振りを）入れて、次の日からです」と間髪を入れずに訂正。さらに「でも、ジャニーズイズムというか……」と切り出そうとすると、光一は「血が騒ぐでしょ。そういうのなくなっちゃったじゃん。『YOU出ちゃいなよ』みたいなの。そういうのほしいよね」とニヤリ。佐藤は「ほしいですね。僕は言われたときに血がたぎりました。光一くんが言ってくれてうれしい」と笑顔を見せた。

　その後も光一や『SHOCK』への思いが止まらなかった佐藤。「『SHOCK』を経験してからほかのお仕事でも臨み方が変わったというか。『やってやりますよ！』じゃないけど……光一くんに鍛え上げられた部分がある。人生を変えてもらいました」と感謝し、「いろんなことに挑戦する怖さはあるけど、壊れたり、一歩踏み出してみないと新しいものを作れないと学びました。今までやってきたことは絶対に裏切らないし、本当に真ん中にあるものは壊れない。とにかく目の前のことに挑戦する勇気を教えてもらった」と力強く話していた。