YMO高橋幸宏さんの死因となった「誤嚥性肺炎」とは 高齢者、寝たきり患者に多く発生 喫煙は厳禁

1980年代にテクノブームを巻き起こしたバンド・YMO(イエローマジックオーケストラ)のドラマー・高橋幸宏さんが亡くなったことが15日、所属事務所が発表した。死因は脳腫瘍により併発した誤嚥(ごえん)性肺炎で、1月11日に死去。70歳だった。高橋さんは、2020年に脳腫瘍の摘出手術を受けたことを公表し、治療を続けていた。

高橋幸宏さんが誤嚥性肺炎により亡くなった(写真はイメージ)【写真:写真AC】
高橋幸宏さんが誤嚥性肺炎により亡くなった(写真はイメージ)【写真:写真AC】

高橋さんは脳腫瘍により併発

 1980年代にテクノブームを巻き起こしたバンド・YMO(イエローマジックオーケストラ)のドラマー・高橋幸宏さんが亡くなったことが15日、所属事務所が発表した。死因は脳腫瘍により併発した誤嚥(ごえん)性肺炎で、1月11日に死去。70歳だった。高橋さんは、2020年に脳腫瘍の摘出手術を受けたことを公表し、治療を続けていた。

軽トラからセンチュリー、バイクにバギー…大御所タレントの仰天愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 一般社団法人「日本呼吸器学会」によると、誤嚥性肺炎は嚥下機能(物を飲み込む働き)の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生。肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされている。

 また発祥のメカニズムは、高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖。また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下するため、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症する。また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与しているという。

 発熱、咳、膿のような痰が肺炎の典型的な症状。しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴だとも説明している。

 生活上の注意点としては、喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙が重要。また誤嚥防止のリハビリテーションも有効とされている。介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することも大切だという。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください