神社の大切な施設を破壊して盗難「理解に苦しむ」 複数発生の怪、被害者の悲痛

新年のお祝いムードから一転、神社の大切な龍の水口(みなくち)が盗難被害に遭い、一部の施設が無残に破壊された写真がツイッターで話題になっている。いったい誰が何の目的で盗んだのか?

破壊された神社の手水舎「龍の水口」が消えていた【写真:桑名総鎮守 桑名宗社(春日神社)ツイッター(@kuwanasousha)より】
破壊された神社の手水舎「龍の水口」が消えていた【写真:桑名総鎮守 桑名宗社(春日神社)ツイッター(@kuwanasousha)より】

桑名市の複数の神社で発生する「龍の水口」盗難被害

 新年のお祝いムードから一転、神社の大切な龍の水口(みなくち)が盗難被害に遭い、一部の施設が無残に破壊された写真がツイッターで話題になっている。いったい誰が何の目的で盗んだのか?

 被害に遭ったのは三重県桑名市にある住吉神社。元旦には毎年約3000人が訪れるという桑名では有数の初日の出スポットとして知られている。

 そんな神社にある大切な龍の水口が盗まれた。水口とは参拝者が身と心を清める手水舎(てみずや)の蛇口にあたる部分。11日の夕方に見回りにきた関係者が被害に気付き、すぐに警察に被害届を提出した。現在も捜査中だという。

「いったい何の目的で盗んだのか理解に苦しみます」

 そう話すのは、同神社を管理する「桑名宗社」(通称:春日神社)の宮司・不破義人さんだ。「龍の水口の盗難被害が市内で数件発生していると三重県神社庁桑名支部から注意喚起のFAXが届き、その足で見に行くとうちもなくなっていました」。

 春日神社から1キロほど離れた場所にあり、普段は無人だという。

「毎朝お参りをして写真を撮っている方に見せていただき、盗まれた時間を特定して警察に伝えました」

 なぜ犯人はあえて「龍の水口」を狙ったのか? 宮司に尋ねると「そのもの自体が特別に高価なものであるかというと聞いたこともありませんし、私たちもまったく分かりません。もちろん春日神社から寄贈された大切なものであることには間違いありません」と理解に苦しむ。

 住吉神社の「龍の水口」は春日神社から寄贈されて今年でちょうど20年を迎えた。最後に宮司が「手水舎というのは、神社に入る前に身を清める大切なものでございます。みなさんに支えられている神社で大切なものが盗まれてしまうことは大変さみしいことです。しばらくは使用できませんが、参拝者のみなさまがこれからも気持ちよくお参りいただけるよう、1日も早く戻していただきたいです」と語った。

 投稿されたSNSには「こんなの悲しすぎる…」「動機が想像出来ないんだけど・・・」「何というばち当たりな、、」といったコメントが寄せられている。

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