松本潤が主演を務め、徳川家康を演じるNHKの大河ドラマ『どうする家康』（日曜午後8時）。死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく家康を描く波瀾万丈のエンターテインメント。初回は元康（のちの家康）が瀬名（有村架純）と結婚し、子も生まれる幸せな様子や父のように見守ってくれた今川義元（野村萬斎）が桶狭間の戦いで落命する展開が描かれた。終盤には織田信長（岡田准一）の軍勢が押し寄せてくる情報に、元康は恐れ、震える展開も。気になる15日放送の第2回の見どころを探った。サブタイトルは「兎と狼」。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　織田軍に包囲され、絶体絶命の元康。だが、なぜか信長は兵を引く。元康は慌てて大高城を飛び出し、瀬名を残す駿府に帰ろうとするが、家臣団は故郷の三河に戻りたいと猛反対。元康は渋々三河へ向かうが、敵の罠（わな）にはまり、重臣の鳥居忠吉（イッセー尾形）が大けがを負うなど松平軍は壊滅状態に。何とか岡崎の大樹寺に逃げ込んだが……、という展開とされる。

『どうする家康』の公式サイトの予告映像では、「グズグズしている家康兎に……」という字幕と同時に元康の「わしが判断を誤った」という声が流れた。その直後、「猛き信長狼が迫る」という字幕と瀬名が手を合わせて祈る映像が映し出された。緊迫した雰囲気を感じる中、映像には「どうする？」という字幕と元康の「どうしようこれから」という情けない声があった。

　運も味方にしなければ生き残れない時代だったとも思うが、狼に襲われそうな絶体絶命の危機にある兎はそのピンチをどう切り抜けるのか。第2回以降、元康が乱世をどうやって生き抜き、その姿がどう描かれるのか。現代を生きる視聴者にも参考になる“生き残り方”が描かれることを期待しながら今後の展開に注目したい。また、初回の終盤に登場した信長が第2回以降、どんな狼ぶりを見せてくれるのかも注目したい。