俳優の橋本愛が9日、都内で行われたNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』配信記念プレミアムイベントに出席。本作で芸姑を演じた橋本は「舞と京言葉が大変すぎて、演技よりもそっちの練習量がすごくて……」と慣れない所作に苦労したことを明かした。

　橋本が演じた百子（ももこ）は人気No.1の芸姑で、「どの瞬間を切り取っても『この人がトップなんだ』という説得力があればいいと思って演じていた」といい、それを体現するために特訓を積んだ。「ずっと腰を落としたまま長い間舞っていないといけないので、足が震えて立てなくなる。フィジカル的なことに苦労はありましたが、とにかく百子さんの技量に半年で追いつかないといけない、そのプレッシャーが背中を押してくれた」と振り返った。

　舞のシーンは指導した師匠からお墨付きをもらうほどの腕前に成長。百子に憧れるすみれを演じた出口夏希も「夜に教えてもらったことを次の日の朝に自分のものにされていた。百子ねえさんの舞は本当にキレイで、1番近くで見て圧倒されてばかりだった」と橋本の飲み込みの早さに感嘆。後輩の褒め言葉に、橋本は「ありがとう。すごい照れますね……」と赤面した。

　本作のメガホンは是枝裕和監督がとっているが、橋本にとって“是枝組”の参加は念願だった。「ずっと監督の作品が好きで、いつか作品に参加したいと思っていた。夢がかなって、それはそれは夢心地だった」と笑顔で話す一方で、「監督はすぐ（別作品の撮影のため）韓国に行ってしまったので演出されたのは1、2回。夢はかなったというのは、まだ早いかな？　またご縁がありましたら」と早くも再タッグを熱望していた。

『舞妓さんちのまかないさん』は、小山愛子氏による同名漫画が原作。京都の花街を舞台に、舞妓と舞妓を支える屋形のまかないさんの共同生活を描く。

　イベントには森七菜、蒔田彩珠、是枝監督も参加した。同作は1月12日よりNetflixにて配信スタート。