俳優の森七菜が9日、都内で行われたNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』配信記念プレミアムイベントに出席。本作のオーディションを受けた帰り道、号泣したことを振り返った。

『舞妓さんちのまかないさん』は、小山愛子氏による同名漫画が原作。京都の花街を舞台に、舞妓と舞妓を支える屋形のまかないさんの共同生活を描く。メガホンは、Netflixと初タッグを組んだ是枝裕和監督で、森は舞妓になるため青森から上京したものの、ひょんなことから屋形のまかないさんを担うことになった野月キヨを演じた。

　本作の出演はオーディションで決まった森だが、最初の審査の日「泣きながら帰った」と明かした。「オーディションで、自分がキヨにどれだけ近づけるかのノルマを達成できなかった。周りから『あの子大変だな』と思われるくらい泣いて帰ったんですよ」と悔しかったことを打ち明けた。

　2度目のオーディションでは是枝監督から「泣いて帰らなくていいよ」との言葉をかけてもらったといい、「キヨを作るにあたって、是枝監督の優しさが気持ちの豊かさや余裕を育ててくれた。感謝しています」と語った。

　オーディション開始当初、キヨ役は演技未経験の新人になる可能性も考えたが、「森さんを見てしまったら森さん以外ありえなかった。それをオーディションの途中で気付いた」という。キヨ役は森に決まってから「どんな役者を組み合わせたらいいのかをオーディションで試していた」と振り返った。

　イベントには出口夏希、蒔田彩珠、橋本愛も参加。この日はそれぞれ演じたキャラクターをイメージした着物を着用しており、森は「劇中でお稽古のシーンは1話しか出ていない。だから着物を着させてもらえてうれしい」と喜んでいた。

　同作は1月12日よりNetflixにて配信スタート。