注目女優・岡崎紗絵、主演ドラマで明かした撮影秘話 “カイロ20枚”の役者魂
俳優の岡崎紗絵が、役者としての輝きをどんどん増している。主演を務めるテレビ東京系ドラマ『花嫁未満エスケープ 完結編』が、1月6日(金曜深夜0時52分)から放送スタート。自身初主演ドラマとなった2022年4月クール放送の前作で、恋の三角関係に悩みながらも前に進むアラサー主人公を見事に演じ、20~30代を中心に反響を呼んだ。今回の続編でも大きな期待を集めている。笑顔が印象的な27歳に、本作の撮影秘話や2023年の目標、今後の理想像について聞いた。
20~30代中心に反響で主演ドラマ続編 『花嫁未満エスケープ 完結編』でさらなる飛躍
俳優の岡崎紗絵が、役者としての輝きをどんどん増している。主演を務めるテレビ東京系ドラマ『花嫁未満エスケープ 完結編』が、1月6日(金曜深夜0時52分)から放送スタート。自身初主演ドラマとなった2022年4月クール放送の前作で、恋の三角関係に悩みながらも前に進むアラサー主人公を見事に演じ、20~30代を中心に反響を呼んだ。今回の続編でも大きな期待を集めている。笑顔が印象的な27歳に、本作の撮影秘話や2023年の目標、今後の理想像について聞いた。(取材・文=吉原知也)
前作『花嫁未満エスケープ』は同名の電子コミックが原作で、“結婚適齢期”を迎えた岡崎演じる主人公・ゆうが結婚に踏み切らない今カレ・尚紀(中川大輔)と高校時代の元カレ・深見(浅香航大)の三角関係で揺れる恋愛模様が描かれた。
今回の舞台は、その半年後、駆け出しのデザイナーとして仕事に邁進(まいしん)し、恋愛から遠ざかっていたゆうに、再び恋の兆しが訪れる。新キャストとして、ウエディングドレスデザイナーとして働くシングルファザー・作良役で井上祐貴が出演。原作にはない完全オリジナルの“胸キュン”なラブストーリーが展開される。
待望の続編は、約半年ぶりの撮影となった。「撮影にあたって前回の台本を読んだり、前作を見返したりしました。現場のチームはほぼ変わらなかったので、自然と現場に戻れました。毎日笑いが絶えない現場でした。なんでこんなに笑っていたんだろうという感じで(笑)。みんな笑って、小さなことでも楽しめる、そんな雰囲気の現場でした」と振り返る。
新たなキャラクターが加わり、原作にはない物語と結末が紡がれる。ゆうの新たな恋の行方も気になるところだ。「前作は、(恋に)揺れる等身大の女性という位置付けが一番にあって、恋愛経験があって、『自分自身を幸せにできるのは自分だ』という1つの結論が出たと思います。今回、ゆうが新たなキャラクターたちと一緒に過ごしていく中で、成長や考え方の変化があったと思います。人との関わり合いの中で自分の考えは変わっていくものだなと、ゆうちゃんもそうだと思いますが、私自身もそう実感しています」
ゆうを演じてきて、自身の恋愛観や結婚観に影響はあったのか。「前作は結婚をゴールにしている女性を演じていたので、私自身、それを強く思いました。30歳を目前にして女性の幸せはそこにある。周囲の環境や雰囲気もあって、そう思っていました。でも、それは自分が本当に求めていることなのか。自分自身が考えるようになりました。世間的な面で、30歳前後でいろいろと考える部分が出てくるとは思いますが、自分自身がどう思うのか、そこをしっかり考えていくことが大事なのかなと思っています」と答えた。
2023年のキーワードは「登る(上る)」 その心は?
冬場の撮影。寒がりの岡崎は、徹底的な防寒対策で乗り切ったという。その中でも長野ロケは印象的だったそうだ。
「苦労したのは寒さです。衣装が薄手のものが多くて。おしゃれって我慢なんです(笑)。中にどれだけ仕込めるかの勝負で、そこが大変でした。カイロを20枚ぐらい貼りました。日本で一番カイロを貼った人間なんじゃないかなと思いました(笑)。ゆうの出身地が長野ということもあって、長野ロケをしたのですが、長野の寒さは東京の比ではなかったです。現地では粉雪が舞って幻想的な風景が広がっていました。長野でしか見れない風景、空気感を体感できてよかったです。あと、撮影終わりに温かいスープや温かいものを食べる、そこに幸せを感じています。特に私はおみそ汁が好きで、『頑張った今日!』と実感できます」
役者としての自身の成長につながったという本作は、2023年の年始からの放送という絶好のタイミングだ。さらなる飛躍を誓う新年の目標を聞いてみた。
「等身大で、自然体でいる。そういう女性に憧れを持っています。等身大の女性を演じるのは、このドラマ『花嫁未満エスケープ』が初めてでした。自分の中でも新鮮でしたし、2023年も引き続き憧れに近付けるよう頑張っていきたいです」。
演技に磨きをかける向上心、多ジャンルへの挑戦心にもあふれており、「与えていただいたキャラクターになりきるということが一番ですが、やってみたことのないジャンルにも興味があります。私自身はこれまで現代の設定の作品に出させていただいてきたので、時代や年代が違うもの、時代劇にもすごく興味を持っています。役柄の面で言うと、今までは正義感にあふれる真っすぐな女性の役が多かったです。今回のゆうちゃんも自分の気持ちに真っすぐで正直な女性です。雰囲気が“変わった子”といったキャラクターは演じたことがないので、演じる機会があれば挑戦したいと思っています」。
2023年のキーワードに挙げたのが、「登る(上る)」だ。その心とは。
「私自身、(昨年11月に)27歳になって、ドラマのキャラクターの年齢に近付いてきて、結婚とかそういうことが周りで増えていって、ということを実感し始めました。自分の生き方を考えていくという意味で、ゆうちゃんと同じだなと思ったので、大人の階段を上るという意味合いを含めて、このキーワードにさせていただきます。お仕事面でもいろいろな経験を重ねていけたら。そう思っています」。より高みを目指す思いを力強く語った。
□岡崎紗絵(おかざき・さえ)1995年11月2日、愛知県生まれ。多彩な役柄で多くのドラマや映画に出演。ドラマ『ドクターホワイト』(2022年、カンテレ・フジテレビ系)、日曜劇場『オールドルーキー』(同年、TBS系)、『教場II』(21年、フジテレビ系)、映画『mellow』(20年)など。ファッション誌Ray専属モデルを務めている。21年からハマった趣味は「自然と戯れることができる」というサウナ巡り。
ドラマ25『花嫁未満エスケープ 完結編』
テレビ東京ほか
2023年1月6日(金)スタート
毎週金曜 深夜0時52分~
出演:岡崎紗絵、井上祐貴、美山加恋、小林涼子、松村沙友理/中川大輔/浅香航大
原案:小川まるに『花嫁未満エスケープ』(ライブコミックス)
脚本:桑村さや香、早船歌江子
監督:堀江貴大、亀谷英司
オープニングテーマ:iScream「Love Me Better」(LDH Records)
エンディングテーマ:FANTASTICS from EXILE TRIBE「Escape」(rhythm zone)
プロデューサー:村田充範(テレビ東京)、石田麻衣(ホリプロ)
制作:テレビ東京、ホリプロ
製作著作:「花嫁未満エスケープ 完結編」製作委員会