堀口恭司が新団体設立 現役は続行、今夏~秋に第一回大会「本物志向、喧嘩自慢は入れない」

格闘家の堀口恭司(ATT)が4日、リモートで会見を行い、新人選手発掘のための新団体設立を発表。自身はアドバイザーを務める。団体名などはまだ決まっていないといい、2023年の夏から秋を目途に第1回大会を実施したい考えを明かした。

堀口恭司が新人選手発掘のための新団体設立を発表
堀口恭司が新人選手発掘のための新団体設立を発表

「KIDさんは絶対否定はしない」

 格闘家の堀口恭司(ATT)が4日、リモートで会見を行い、新人選手発掘のための新団体設立を発表。自身はアドバイザーを務める。団体名などはまだ決まっていないといい、2023年の夏から秋を目途に第1回大会を実施したい考えを明かした。

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 堀口は昨年大みそかの『RIZIN.40』で扇久保博正(パラエストラ松戸)に判定勝ちし2連勝。MMAの本場である米国のトップジムでトレーニングを積んでいる。これまで日本格闘界の現状について、トップレベルの技術を学べる環境が少ないと指摘していた。

 今回の新団体設立のきっかけは「子どもたちに夢を持たせたい」という思いから。「本物志向のMMA主体団体を作り、MMAレベルの底上げをしたい。『あの団体に出たい』『この団体に出たい』という声をよく聞きます。そういう人たちを自分の作った団体に出場させて完結させたい」とうなずく。

 今年の夏から秋に開催したいという第1回大会は小規模で開催予定だという。群馬県高崎市出身の堀口は「地元のぐんまアリーナでやりたい」と話し、目標については「東京ドームとか米国。デカいところでもやりたい」と目を輝かせた。

 さらに「体力を持て余している子どもはたくさんいるんですよ。それで非行に走ったりしている。子どもたちが良くない道に行かないようにしたいです」と熱く口にした。

 エンタメ要素も団体には取り入れるという。昨年流行した『BreakingDown』にも「良い点はある」と前置きしたうえで「“喧嘩自慢”は入れないです。最近は口でばんばん言っている選手が日の目を浴びています。本当に頑張っているのに年齢だけが過ぎている、そういう方に手を差し伸べたいです」と構想を明かした。

 自身の現役生活をしながらの団体運営だ。米国拠点生活も今後も変わらないといい「自分も選手をやっているので、そういうところでも引き抜いたりして(笑)。米国選手とかも入れたりしてワールドワイドにやっていきたい。自分が参戦することもあるかもしれない」と笑顔を見せた。

「KIDさんにもらったもの」と師匠であった山本KID徳郁さんの名前も口にした。KIDさんも“未来のチャンピオン”発掘の思いから後進育成のプロジェクト『Krazy League』を立ち上げていた。

 堀口は「(新団体設立を)KIDさんなら『いいじゃん!』って言ってくれますよね。KIDさんは絶対否定はしないんですよ」と語る。どんな報告をしたいか問われると「『団体、作ります! 下の子をしっかり育てられるように頑張るので、応援よろしくお願いします、見ててください』ですね」と力強く意気込んだ。

 32歳の堀口は2010年5月に修斗の舞台でプロデビュー。2013年10月には総合格闘技界の最高峰UFCに主戦場移すと、フライ級で7勝1敗の成績を残し、ランキング3位までのぼり詰めた。その後は『RIZIN』、米団体『Bellator』で戦っている。

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