新型コロナで際立つ女性リーダーの対応力 米専門家分析「地位に就くのが大変難しいから」
「もっと女性のリーダーがいたら、パンデミックと死亡率がどのようになっていただろうか」
前述の通り、ドイツのメルケル首相は「パンデミックに迅速に対応し、感染者数と死亡者数を抑えていることで称賛されている」と紹介。また、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相も「3月に観光業を停止し、最も高いレベル4のロックダウンを実施した。その結果、人口約500万人の同国では感染者数1409人、死亡者数11人に抑えられている」と効果的な対策を講じたとしている。
台湾の蔡英文総統も中国での新型コロナウイルスの感染発生を確認後、迅速な対応かつ検査の強化やマスクの増産など具体的な対策を行い、「感染者数395人、死亡者数6人に抑えられている」と紹介されている。
カトリーン・ヤコブスドッティル首相が率いるアイスランドは、「人口の10%が新型コロナウイルス検査を受けているという他の国では見られないことを成し遂げている。これは世界のどこよりもずっと高い数字である」と驚くべき数字を例に挙げ、「同国では20人を超える集まりを禁止しているが、ロックダウンは実施されていない。感染者数1739人のうち、8人が亡くなった」と検査の強化により、ロックダウンをせずとも上手く感染拡大に対応していることを説明。
さらに、フィンランドを率いるサンナ・マリン首相やノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相の新型コロナウイルス対応が支持を得ていると紹介している。
ポスト助教は女性リーダーが率いる国々の対応策が功を奏していることについて、「それは男性よりも女性リーダーに見られる大変ユニークなリーダーシップ術だと思います。もっと女性のリーダーがいたら、パンデミックと死亡率がどのようになっていただろうかと考えさせられます」と話した。