「迷惑行為というより犯罪レベル」 コンビニで非常識なごみ投棄、現役店員が怒りの告発
「こんなもの、コンビニのゴミ箱に捨てに来るのは迷惑行為です」。現役のコンビニ店員による“告発ツイート”が反響を呼んでいる。ごみ箱に投げ込まれていたのは、焼け焦げたクッキー缶。非常識なごみ捨て行為が横行する実態に加え、マナー向上への切なる思いについて、投稿者に聞いた。
使用済み紙おむつまで…「コンビニは事業者として有料でゴミを回収してもらっているのに迷惑です」
「こんなもの、コンビニのゴミ箱に捨てに来るのは迷惑行為です」。現役のコンビニ店員による“告発ツイート”が反響を呼んでいる。ごみ箱に投げ込まれていたのは、焼け焦げたクッキー缶。非常識なごみ捨て行為が横行する実態に加え、マナー向上への切なる思いについて、投稿者に聞いた。
「ちょっと言わせて。コンビニにあるゴミ箱に家庭のゴミが持ち込まれるの。コンビニは公共のゴミ置き場じゃないってわかってるはず。店は私有地。駐車場には自転車とか炊飯器とか有り得ないものまで持ち込まれてることもあるって。お店はね処理料かかる。もう迷惑行為というより犯罪レベル。やらないで」
今月2日に、「まい|エピソードで語る」さんは、怒りを込めてツイートを投稿した。
クッキー缶の写真は、焦げ跡とさびのようなものが見受けられる。
「これでも怒っちゃダメですか。これコンビニ店内のゴミ箱に捨てられていたもの。わざわざこんな物を持ち込んでまで捨てて。焼け焦げたクッキー缶。しかもウエットティッシュのオマケまでくっついてる。嫌がらせじゃないかと思うくらい失礼。常識ある皆さんはしないでしょう」と続けた。
ネット上では「どこにでもこういう非常識な人がいるのですね」「わざわざ家庭ごみ持ってきて捨てる行為が理解不可能です」などの声が寄せられている。
ENCOUNT編集部の取材に対して、まい|エピソードで語るさんは「コンビニ仲間たちと、日々この手のルール違反行為に対しての憤りをやり取りしている中での投稿になりました」と、注意喚起の思いを込めてツイートしたことを説明した。
ウエットティッシュは缶のさび部分に張り付いている状態で、「焼け焦げた缶を捨てに来る感覚は、理解に苦しみます」。処理の対応をせざるを得ない店員として悲痛な思いでいる。
実態は深刻だ。「日頃からコンビニのゴミ箱に外で買ったものや家庭ごみ、使用済み紙オムツを持ち込まれるのを苦々しい思いで見ています。コンビニは公共のゴミ捨て場ゴミ集積所ではなく、自分たちも事業者として有料でゴミを回収してもらっているのに迷惑です。また、駐車場付きのコンビニ店だと自転車や炊飯器など家電まで持ち込まれて捨てられていることもあります」と明かす。
家庭ごみの持ち込み禁止について掲示しているコンビニや商業施設は少なくない。長年指摘されている問題であり、社会全体で取り組むことでの解決が望まれる。
まい|エピソードで語るさんは「マナーやルールを破ることと、家電リサイクルにお金を払うことを天秤にかけて捨てに来るのでしょうが。もう犯罪レベルだと思います。このような意識が蔓延(まんえん)すると地域の安全レベルも下がると思います。『割れ窓理論』(壊れた窓を放置すると街全体の治安の悪化につながるとする理論)もあることですし。マナー向上を訴えたいです」としている。