20歳下の愛妻にささげるド派手バニングカー カスタム費用は「家一軒余裕で建つ」

昨年12月に山梨で行われたカーイベント「ガールズカーコレクション(GCC)」で一際会場の目を引いたのは、ド派手なデコレーションが施されたハイエーススーパーロングと美女のミスマッチだ。オーナーの小泉剛志さん(47)、蘭さん(27)夫妻は、バニングカーで結ばれたという歳の差カップル。2人のなれ初めと、「美女と野獣」がテーマだという1台のこだわりを聞いた。

「美女と野獣」がテーマのド派手バニングカーとオーナーの蘭さん【写真:ENCOUNT編集部】
「美女と野獣」がテーマのド派手バニングカーとオーナーの蘭さん【写真:ENCOUNT編集部】

20歳年下の妻・蘭さんは「今まで一度もノーマルに乗ったことがない」

 昨年12月に山梨で行われたカーイベント「ガールズカーコレクション(GCC)」で一際会場の目を引いたのは、ド派手なデコレーションが施されたハイエーススーパーロングと美女のミスマッチだ。オーナーの小泉剛志さん(47)、蘭さん(27)夫妻は、バニングカーで結ばれたという歳の差カップル。2人のなれ初めと、「美女と野獣」がテーマだという1台のこだわりを聞いた。

 剛志さんのカスタム歴は免許を取った18歳から実に30年あまり。本業はトラック運転手ながら、「ほとんどガレージがメイン」という自宅で車いじりに没頭し、副業として外観や塗装に大幅なカスタムを施すバニング改造の依頼も多数受け持っているという。

「若いときにヤンチャやってた名残だよ。もとは街道レーサーだったんだけど、そこからバニング業界を知って、バイクより断然かっこいいじゃんってのめり込んじゃって。人と違った車に乗りたくて、ほとんどがバニング。ノーマルに乗ってられない主義なんだよな」

 20歳年下の妻・蘭さんとの出会いもそんなカスタム趣味がきっかけだ。6年前、カスタムの依頼で知り合ったという。「お兄ちゃんが乗ってたのがかっこよくて、私も乗りたいと免許取って初めて乗ったのが、夫に作ってもらったマジェスタ。実は今まで一度もノーマルに乗ったことがないんです(笑)。これで旅行行ったり、スーパーに買い物に行ったりもします。子どもには大人気ですよね」。家族でド派手なカーライフを満喫している。

 ベースのハイエースは中古で約70万円。カスタム費用は「家一軒が余裕で建つくらい」。内装は蘭さんの好みに合わせピンク一色だ。一際目を引くのが、車両後方のバーカウンターと、何やら長く尾を引く棒状の設置物……。「これ、実は釣り竿なんだよ。バックで堤防につければこのまま海釣りができる。空気抵抗で抜けないから、刺したまま公道だって走れる。おまわりさんも笑ってるよ」。コロナ禍前には車ごとナイトクルージングに出かけるなど、遊び方まで豪快だ。

「全部車につぎ込んでる、車貧乏ですよ。俺が若い頃と比べて、カスタム文化も落ち目になってきてる。派手な車見せて、これで若い子が火吹いて、車好きになってくれればいいんですけどね」

 妻・蘭さんのような若い車好きを増やすためにも、これからもカスタムに人生をささげるつもりだ。

次のページへ (2/2) 【写真】ド派手バニングカーの別ショット
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