【RIZIN】鈴木千裕、観客の胸を打った母への感謝「ずっと面倒をかけて、1番の良き理解者」
中原由貴(マッハ道場)を1R・4分44秒で沈めた“クレイジーダイヤモンド”鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が試合後会見に登場。大逆転の試合を勝利を振り返った。
KOシーンは「あ、これ効いたな」
格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.40」(2022年12月31日、さいたまスーパーアリーナ、ABEMA PPVで全試合を完全生中継)MMAルール(66キロ、5分×3R)
中原由貴(マッハ道場)を1R・4分44秒で沈めた“クレイジーダイヤモンド”鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が試合後会見に登場。大逆転の試合を勝利を振り返った。
手に汗握る打ち合いだった。序盤は鈴木が中原の的確な打撃を被弾。コンビネーション攻撃にもはまり、ピンチを迎えると組み付きこれをこらえた。1R、残り20秒で形勢は逆転する。ミドルキックを繰り出す。下がった中原に左フック、右フックと連続で放ち、ダウンを奪った。
心境問われると「大みそか絶対KOするっていって有言実行出来てうれしいですね」と顔をくしゃくしゃにし笑う。KOシーンについて「感触はあった。あ、これ効いたなってパンチが当たったので。チームに感謝ですね」と振り返った。
序盤は多くの打撃を被弾。中原のパンチについて「ワンツーとか見えなかったです。速くて重くて見えなかったです」と評価した。
試合後のマイクでは「いっぱい嫌なことがあった」と今年を振り返った。改めて問われると「良いことも悪いこともいっぱいあると思うんです。そういうのを全部含めて、ここ大みそかで勝ち、報われたなと思いましたね。逆にここで負けてたら、ちくしょー! と思いながら年を越さなきゃいけないけど、勝ったんで! いろいろあったけど、俺は人としても強くなったし、ファイターとしても強くなったから良かったです」と回顧した。
鈴木はこれでRIZINフェザー級戦線で6連勝。自身の現在の立ち位置について「世間的なものは上がったと思います。でもこれだけはちゃんと言いたくて、中原選手と戦って、本当にリスペクトできると思いました。本当にかっこいい選手だなと思って! 久々に本当に格闘技と向き合ってるファイターと戦えて、本当光栄でしたね!」とはきはきと語った。
母への感謝メッセージも観客の胸を打った。「1番の良き理解者ですね。僕が生まれて、ずっと面倒をかけて、迷惑かけて……。やっぱり1番そばにいる人ですね。僕は結婚とかしてないですし、彼女、奥さんはいない。そういうのあれば変わると思いますけど、やっぱりそういう存在なのかなと思いますね」とうなずいた。