「年末年始は鬼のように盗られる」自動車窃盗から愛車を守るには SNS帰省報告はタブー
年末年始を迎え、SNS上には自動車の盗難注意を促す投稿が相次いでみられる。ターゲットにされるのは海外で需要のあるランドクルーザーなどの高級車や貴重な旧車、工事車両などだ。自動車に詳しい整備士の男性はENCOUNTの取材に「年末年始は本当に気をつけたほうがいい」と、最大級の警戒を呼びかけた。
整備士に聞く「この時期SNSでいつからいつまで帰省中とか類のツイートはするな」
年末年始を迎え、SNS上には自動車の盗難注意を促す投稿が相次いでみられる。ターゲットにされるのは海外で需要のあるランドクルーザーなどの高級車や貴重な旧車、工事車両などだ。自動車に詳しい整備士の男性はENCOUNTの取材に「年末年始は本当に気をつけたほうがいい」と、最大級の警戒を呼びかけた。
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「この時期SNSでいつからいつまで帰省中とか類のツイートはするな」。ネット上には、泥棒の行動を見据えた注意喚起が多くみられる。
2022年も大切な愛車が盗難被害に遭ったオーナーの悲痛な声が相次いだ。これまで盗難被害の情報を多数聞いてきた男性は、年末年始の自動車窃盗犯の動きについてこう話す。
「年末年始はすごい盗られますよ。鬼のように…。特に盗られるのはトラックですね。年始の1~3日にかけて絶対誰も会社に来ない。泥棒は分かっている。建設会社の倉庫とかに絶対止まっているじゃないですか。多いのは4トン車とか2トン車とか、海外に持っていけるものですね。輸出にすぐ行くと思います。あと、タイヤですね。今は冬用をはいているので、夏用のタイヤです」
長期休暇の隙を狙って悪質な犯罪が横行。犯行時間はごく短いため、足もつきにくい。
「積載車で持っていける。コンテナに詰めて部品で運ばれます。トラックでも窃盗団が5人いれば、確実に半日で車をバラせると思う。建設機械は東南アジアで需要があります。重機はバカ高い値段で売れますから」
男性によると、盗難対策は警備会社より、防犯カメラが有効だという。
「警備会社よりも、カメラをたくさんつけたほうがいい。警備会社は盗られてから来る。カメラのほうが特定が早い」のが理由だ。車両にGPSをつけておくのも一つの手段だと指摘した。
個人の所有者も注意したい。スポーツカータイプや高級SUVは海外で需要が高い。帰省の際、足車として使っていなければ、標的にされる可能性がある。
「ランクルとかガレージに入れているでしょ。例えば縦に2台のガレージで車を置いておいたとしても、犯人は前の車を動かして、ランクルを奪い、元に戻してシャッターをご丁寧に閉めていく。そんなのしょっちゅうです」
海外に運ばれる理由は「国内だと、あそこで盗られたとかすぐツイッターに上がる。車がどこにあるか分かっちゃう」と、最近のSNSの情報拡散を警戒しているためだと主張した。
自動車オーナーは日ごろ自身の愛車をSNSに投稿しやすい。そのため、冒頭のように帰省の情報をアップするのはご法度だ。犯人にしっかりと投稿をトレースされ、空き巣を狙われる。「そういうのを書いちゃうと、あいついないんだとなる。オンタイムじゃなく、時間差をつけてほしい」と、助言した。
三が日が終わって盗難に気づいても手遅れなだけに、後悔のないように万全の対策をしたい。