福島の温泉宿、元日の予約34室キャンセルもSNS拡散で満室に 「本当に感謝してもしきれません」
元日に34室の予約キャンセルが入ったものの、情報を拡散した結果、満室になった温泉宿が反響を呼んでいる。宿の担当者は31日、ENCOUNTの取材に「おかげさまで予約はすべて埋まっております。ありがとうございます」と話し、利用客の温かい心遣いに感謝の意を示した。
「団体様のご予約が急遽キャンセルが出てしまいました」
元日に34室の予約キャンセルが入ったものの、情報を拡散した結果、満室になった温泉宿が反響を呼んでいる。宿の担当者は31日、ENCOUNTの取材に「おかげさまで予約はすべて埋まっております。ありがとうございます」と話し、利用客の温かい心遣いに感謝の意を示した。
「2023年1/1~2に入っていた団体様のご予約が急遽キャンセルが出てしまいました。現在マウントインでは《34部屋》が空き状態です」
予約の大量キャンセルを訴える投稿がSNSに拡散したのは30日のお昼すぎだった。呼びかけの主は、福島県二本松市の温泉宿「マウントイン」。
続く投稿では、「恥ずかしながら今回の団体様のご予約がなくなると新年早々にマウントインはとても苦しい状況です、、日付も間近、年始のご予定はすでに決まっているという方が多いことももちろん存じております…もし年始に旅行を諦めた方など、新年をマウントインで過ごすのはいかがでしょう?」と切実な事情を吐露。元日という特別な日の状況を理解しつつも、空室を少しでも埋めようとメッセージを発信した。
情報は常連客などを通じて瞬く間に拡散。「沢山お問い合わせいただいております!本当に感謝してもしきれません…!」と、宿側が驚くほどの反響を見せる。SNSでは、すでに予定を入れていて利用はできないものの、「RTで応援させていただきます!」の声も多数。
そして、投稿から24時間とたたない31日午前には34室が新たな予約で埋まった。
「29日にキャンセルの一報をいただいて、30日の昼ぐらいにSNSで拡散いただいて、今朝(31日)の10時ぐらいには満室になりました。お客様からは『応援したい』というお話をいただいております。本当にツイッターやフェイスブック、インスタグラムをご覧になった方々がほとんどだと思います」
年の瀬にほっこりするエピソード。元日の夜は利用客の温もりに包まれそうだ。