平手友梨奈、HYBE JAPANへの電撃移籍でイメージ刷新の可能性 専門家が今後を分析

元欅坂46(現櫻坂46)の平手友梨奈が韓国の大手芸能事務所・HYBE(ハイブ)傘下の日本法人に電撃移籍したニュースが日本の芸能界に衝撃を与えている。HYBEには、BTSやアリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバーなど、世界的人気アーティストが多数所属。傘下のSOURCE MUSIC(ソースミュージック)には元HKT48・宮脇咲良が参加するガールズグループ・LE SSERAFIM(ル セラフィム)がいる。平手が所属するのはHYBEの日本本社「HYBE JAPAN」の新レーベル「NAECO(ネイコ)」。大きな海を意味する「OCEAN」を逆から読んだ名前に並々ならぬ意欲が感じられる。同社が平手を獲得した狙い、そして平手が“大きな海”に飛び込んだ理由とは何か?

HYBE JAPANに電撃移籍した平手友梨奈【写真:ENCOUNT編集部】
HYBE JAPANに電撃移籍した平手友梨奈【写真:ENCOUNT編集部】

日本企業への投資、合併、買収による事業拡張が加速化

 元欅坂46(現櫻坂46)の平手友梨奈が韓国の大手芸能事務所・HYBE(ハイブ)傘下の日本法人に電撃移籍したニュースが日本の芸能界に衝撃を与えている。HYBEには、BTSやアリアナ・グランデ、ジャスティン・ビーバーなど、世界的人気アーティストが多数所属。傘下のSOURCE MUSIC(ソースミュージック)には元HKT48・宮脇咲良が参加するガールズグループ・LE SSERAFIM(ル セラフィム)がいる。平手が所属するのはHYBEの日本本社「HYBE JAPAN」の新レーベル「NAECO(ネイコ)」。大きな海を意味する「OCEAN」を逆から読んだ名前に並々ならぬ意欲が感じられる。同社が平手を獲得した狙い、そして平手が“大きな海”に飛び込んだ理由とは何か?

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 宮脇が韓国を拠点とするHYBE傘下のSOURCE MUSICに所属しているのに対し、平手はHYBEの日本本社所属となる。従って、活躍の場はまずは日本のエンタメ市場となりそうだ。日韓のエンタメ市場に詳しいメディアプロデューサーの文恵子氏がこう語る。

「HYBE JAPANはこれまで韓国アーティストの日本市場展開を主な事業として日韓エンタメの橋渡し役を果たしてきたのですが、新設したNAECOは現地化したレーベルとして日本市場への全面的な参入と安定的な収益の確保が目標となります。HYBEとのパイプがある秋元康プロデュースの欅坂出身であり、韓国ドラマ『梨泰院クラス』の日本リメーク作『六本木クラス』にも出演していた平手はもっともHYBEに近いところにいた日本人アーティストと言えます。歌、ダンス、演技と幅広く活躍しアジアで知名度も高い平手の起用を通して、今後、『えっ!!』と驚く大物日本人アーティストがどんどんHYBEに移る可能性があります。そのために関連する日本企業への投資、合併、買収による事業拡張が加速化すると見ています」

 平手が移籍したNAECOにはどのようなスタッフが集まるのか。「公式発表はされていませんが、韓国では、NAECOの代表に東方神起、少女時代、SHINee、NCT127などの日本の活動を手がけた韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメントジャパンの元幹部が就任するのではと噂されています。SMは日本のテレビ局や芸能プロダクションとも良好な関係を築いています」(文氏)

 日本市場への本格的な進出に踏み切ったHYBE。一方、平手にとっても大きな勝負となりそうだ。平手は15年に欅坂46の1期生オーディションに合格し、翌年リリースのデビューシングル「サイレントマジョリティー」など全シングルでセンターを務めた。演技の世界でも活躍し18年9月公開の映画「響-HIBIKI-」で映画初主演。昨年6月公開の映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」のほか、TBS系「ドラゴン桜」やテレビ朝日系「六本木クラス」にも出演し話題となった。ソロ歌手として初シングル「ダンスの理由」やセカンドシングル「かけがえのない世界」を配信するなど音楽活動も続行中だ。ただ、平手としてはさらなるグレードアップを図りたいところだろう。

「平手のソロ楽曲のYouTube再生回数を見ると2年前配信の『ダンスの理由』は853万回、11か月前配信の『かけがえのない世界』は158万回にとどまっています。もしNAECOから新曲をリリースするなら作詞作曲やミュージックビデオ(MV)のコンセプト作りから始まってセット、照明、カメラワーク、コンピューターグラフィクス、そのいずれも高いクオリティーのMVを制作・配信しているHYBEのノウハウがふんだんに注ぎ込まれることになるでしょう」(韓国エンタメに詳しい業界関係者)

 平手といえば孤高の演技派という評価もあるが、そちらも大幅にイメージが刷新される可能性がある。「韓国の大手芸能事務所はどこもアーティストの育成カリキュラムが充実しています。新事務所では韓国の大学の演劇学科で実施されている独自の俳優育成メソッドを受けることになるでしょう。筋力増強、姿勢矯正、発声の訓練、感情表現・表情管理法、演劇論などだけではなく英語や韓国語のレッスンも準備されます。平手がヒロインを務めるドラマが制作されるのであれば韓国の大手映像制作スタジオと組んでNetflixやAmazonプライムビデオなどで世界配信することも十分あり得ますが、まずは日本の視聴者向けに民放の連ドラ予算の数倍をつぎ込んだクオリティーの高い配信ドラマが制作されるのでは。HYBE JAPANには12月7日にデビューした9人組男性アイドルグループ・&TEAM(エンティーム)が所属しているのでドラマやMVで彼らと共演することも期待できそうです。いずれにせよ、別人のように生まれ変わった平手が間もなく我々の前に現れることでしょう」(同)。

 まさに前途洋々と言えそうだが、平手に続く移籍者は誰なのか――。日本のエンタメ業界は固唾を飲んでHYBE JAPANの次の一手を見守っている。

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