浅田次郎さん、今村翔吾さんと直木賞作家33歳差共演「『口コミ』に勝るものなし」

作家の浅田次郎さんと今村翔吾さんが25日、千葉・浦安市の明海大学浦安キャンパスで開催された「全国大学ビブリオバトルファイナルステージ」にゲスト出演した。71歳の浅田さんは1997年に「鉄道員(ぽっぽや)」で、38歳の今村さんは今年1月、「塞王の楯」で直木賞を受賞しており、日本を代表する33歳差の作家2人が共演した。

今村翔吾さん(左)と浅田次郎さん
今村翔吾さん(左)と浅田次郎さん

「全国大学ビブリオバトルファイナルステージ」にゲスト出演

 作家の浅田次郎さんと今村翔吾さんが25日、千葉・浦安市の明海大学浦安キャンパスで開催された「全国大学ビブリオバトルファイナルステージ」にゲスト出演した。71歳の浅田さんは1997年に「鉄道員(ぽっぽや)」で、38歳の今村さんは今年1月、「塞王の楯」で直木賞を受賞しており、日本を代表する33歳差の作家2人が共演した。

「ビブリオ」とは、書物などを意味するラテン語由来の言葉で、「ビブリオバトル」はゲーム感覚を取り入れた新しいスタイルの「知的書評合戦」。高校生や大学生に人気があり、発表参加者(バトラー)が5分間でお薦めの本の魅力を発表し、観客がもっとも読みたくなった本に投票してチャンプ本を決める仕組みだ。

 今大会には全国の予選を勝ち抜いた大学生25人が出場した。ゲストの2人は、質問続出のハイレベルなトークバトルに感動。浅田さんは「本を売る時にどんな宣伝広告よりも、サイン会をやっても限界があり、『口コミ』に勝るものはありません。『この本は面白かった』と声を大にして言ってくれる人が何人いるかです」と話すと、今村さんは「こんなにも、本に対して熱い思いを持っている若者たちを見て、自分も刺激を受けました」と実感を込めた。その上で、「この大会がますます大きくなって、1人でも多くの人に知っていただけるとうれしいです」とエールを送った。

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