サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）を戦った日本代表の長友佑都が21日、都内で行われた新刊発売イベント「メンタルモンスター×デュエルモンスター・トークイベント」に登場した。長友は11月に発売した「［メンタルモンスター］になる」（幻冬舎）、ともに登壇したサッカー選手の遠藤航は11月に発売した「DUEL – 世界に勝つために「最適解」を探し続けろ-」（ワニブックス）をアピールしていた。

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　長友は流行語にもなった「ブラボー」と言いながらファンの前に登場。MCが「W杯から帰ってきた印象はいかがでしょうか」と質問すると、長友は「行く前は空港もかなり寂しい感じでしたが、帰ってきたらすごい『ブラボー』とたくさんの人に言われて、すごいうれしいです。応援ありがとうございました」と話し、頭を下げた。

　明るくポジティブな印象のある長友だが、メンタルについて聞かれると「海外では190センチくらいの選手が多い。ピッチに入ると自分の方が大きく感じるんです。超人ハルクになったんじゃないかというくらい。あとでテレビで自分の映像を見るとちっちゃと思って」と笑いを誘いながら回答しつつ、「それくらい強い気持ちで臨むんで、だから大きくなった感覚があります」と語った。さらに、長友は「ウソは気づかれるんです。だから、自分が信じるんです。スペインに絶対勝てると。本気で思って、皆に伝えるんです」とスペイン戦勝利の秘訣（ひけつ）を明かしていた。

　MCが「どうやったらメンタルが強くなるんですか。そのヒントを教えてください」と聞くと、長友は「日常からメンタルトレーニングできる場所がいっぱいあると思うんですよね。ちょっとしたところで感情をコントロールして、怒っている自分がいると平常心に戻す。それが自然とトレーニングになります。特に機嫌が悪いときはチャンスを逃しやすいと思っています。機嫌良く毎日を過ごせらればいろんなチャンスを自分から作れるようになると思う」と答え、熱弁をふるった。

　遠藤が「今後、どうされます？」と質問すると長友は「正直、この4年、全てかけてきたので、しばらくサッカーのことは全く考えないようにしているんだけれど、W杯の決勝戦でエネルギーをもらってしまって……。ただ、今後のことは全く決めてない。自分が走りたいなと思うまで、いったん休もうと思っている」と答えていた。さらに、報道陣から改めて進退を聞かれると「W杯の決勝戦を見て、ハーフを超えてしまったんですけど、1回長友落ち着けと、今は30くらいですね」と答えていた。

　また、妻の平愛梨について「妻に支えられてW杯4大会も出場できたんで、妻こそ真のメンタルモンスターだと思います。改めて感謝です」としみじみと語った。

「［メンタルモンスター］になる」（幻冬舎）は長友による著書。同書では、W杯4大会連続12年間にわたり、日本代表のレギュラーとして戦い続けてきた長友が、その苦闘の歴史と舞台裏を明かしている。