遠藤航、1対1の強さの秘訣語る 使うのは頭脳「自分が日本人じゃないと思った方がいい」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)を戦った日本代表の遠藤航が21日、都内で行われた新刊発売イベント「メンタルモンスター×デュエルモンスター・トークイベント」に登場した。
W杯クロアチア戦、PK5人目の選手だった遠藤航「覚悟を持って準備していました」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)を戦った日本代表の遠藤航が21日、都内で行われた新刊発売イベント「メンタルモンスター×デュエルモンスター・トークイベント」に登場した。
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2日前に日本に帰ってきたという遠藤は「空港には誰もいなかったんですけど、メディアに出ているうちに日本は盛り上がったんだなと思いました」と淡々と語った。MCが「W杯の決勝はご覧になりましたか」と質問すると「見てました。ただ、空港に向かっていく途中で見ていたので、空港に着いたときに延長戦が終わっちゃいました。PK戦のときは空港でチェックインしなくちゃいけなくて、携帯をのぞきながらチェックインをしていました」と笑いながら語っていた。
MCからデュエルを意識した時期についての質問が飛ぶと「元々、1対1では負けたくないと思っていましたが、ブンデスリーガに行ってから、より考えながらプレーするようになったんで、海外行ってから意識が高くなったと思います」と回答。また「シンプルに当たる強さも大事ですが、僕みたいな選手が勝つには、駆け引きやクレバーさも大事だと思うので、日本人らしさを出しつつ強さのベースをあげられるようにと思っていましたね。プレー中は自分が日本人じゃないと思った方がいいと思います。外国人みたいな感覚で突っ込んでいく。勝てないみたいなイメージが一般論としてありますけど、意外と100でぶつかって奪えると成功体験になって、より奪えるようになります」と語った。
イベントに同席した長友佑都が「キャプテンに興味あるかどうか。(遠藤は)キャプテンシーがあると思っていて……」と聞くと、遠藤は「興味あるかないかというと、もちろんありますね。今までもキャプテンをすることが多かった。キャプテンは自分がなりたいと思ってなれるわけではなくて、周りの選手や監督から信頼された選手が選ばれてやるべきなのかなと思っています。それが自分であれば光栄なことないし、チャレンジしたいなと思います」と真摯(しんし)に答えた。
イベント後の囲み取材では「日本代表としては悔しい大会になったと思います。でも、死の組と言われたグループで、ドイツとスペインを破って首位突破したことは、今後の日本サッカーにつながると思いました」と話した遠藤。PKで敗戦したクロアチアとの一戦では蹴ることのなかった5人目の選手だったが、遠藤は「個人的には蹴りたかったと思っていたんで、蹴れなくて残念な気持ちと負けてしまった悔しさの両方の思いがありました。僕は5番目を選んだんですが、ルヴァンカップで5番目に蹴って優勝したという良いイメージがあった。僕のところまで回ってきたら、絶対に決めないと行けないという覚悟を持って準備していました」とそのときの心境を明かしてた。
「DUEL -世界に勝つために「最適解」を探し続けろ-」は遠藤による著書。同書では、ロシアW杯で1分も出場できなかったが、2020年にはドイツブンデスリーガデュエル勝利数1位までに上り詰めた遠藤の思いを綴っている。