柿澤勇人、“ジキハイ”3代目に恐縮 劇団四季の先輩・石丸幹二とWキャスト「いいところ盗みたい」
俳優の石丸幹二、柿澤勇人が20日、都内で行われたミュージカル「ジキル&ハイド」製作発表会見に出席した。
ミュージカル「ジキル&ハイド」製作発表会見
俳優の石丸幹二、柿澤勇人が20日、都内で行われたミュージカル「ジキル&ハイド」製作発表会見に出席した。
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英国の作家ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」をベースに、人間の「善と悪」を描く人気ミュージカル。日本では2001年に初演され、鹿賀丈史が初代「ジキル&ハイド」を演じた。鹿賀から主演を受け継ぎ10年以上主演を務めてきた石丸は、本公演で“有終の美”を飾ることとなり、3代目の柿澤勇人とともにダブルキャストとしてステージに立つ。
石丸は「ジキル&ハイド」は「体力がいる作品だ」とし、「若い柿澤くんに負けないように体力をつけて臨みたい。年を重ねたいまの年齢だからできる、透かし絵的なエロティックさを出していきたい。どうでしょう?」と笑顔で意気込んだ。
名作の主演を継ぐこととなった柿澤は「日本を代表する大スターがやる役だと思っていたので、まさか若造の僕が演じるなんて驚いている」と恐縮しつつ、「若輩者らしくがむしゃらに稽古して、石丸さんのいいところを盗みたい」と気を引き締めた。
石丸と柿澤はともに劇団四季出身。2007年に石丸が退団、柿澤は入団したため、わずかに在籍期間はかぶっているものの、共演歴はない。柿澤は、当時の石丸について「朝ライブラリーを掃除していたら石丸さんがそこに現れて、コーヒーをお飲みになっていた。『違いのわかる男、石丸さんは本当にいらっしゃるんだ』と思った(笑)。めちゃくちゃ優しくてかっこいい人。ずっと憧れの人です」と紹介した。
それを聞いた石丸は「俺、コーヒー飲んでた?」と思い出せずに苦笑い。続けて「柿澤くんのことは四季を背負って立つ期待の星が入団したと聞いていて、注目していた。僕が退団後、柿澤くんはめまぐるしい活躍をし、いまここに来て僕と同じ役を稽古することになっている。感慨深い」としみじみ。「僕にないものを持っている。僕にできない『ジキル&ハイド』ができると思う」と期待を寄せていた。
会見には笹本玲奈、真彩希帆、Dream Ami、桜井玲香、石井一孝、上川一哉、畠中 洋、栗原英雄、演出の山田和也氏も登壇。本作は来年3月11日から28日まで東京国際フォーラムにて上演され、名古屋、山形、大阪公演も行う。