コロナに感染した医療従事者兼ホステスのシングルマザーが隔離施設から独白
命の危険を賭しても…ホステス続行の理由
そして、こみ上げるのは愛する1人娘を巻き込んでしまったという後悔の念だ。
娘はAさんが微熱を覚えた時点で実家に預けていたが、その後、Aさんが陽性と判定されたため、実家の両親や兄弟を含めて全員が濃厚接触者となってしまった。
「コロナにかかって後悔していることは?」という問いに、Aさんは「家族に会えないことと、子供にも感染しているのではないかという恐怖」と胸の内を明かした。
シングルマザー、シングルファザーの感染は、子の生活危機に直結する。
「片親の方は実家に頼るしかないけど、私が感染し、隔離され、両親も兄弟も濃厚接触者で、子供も濃厚接触者。もし家族が陽性になってしまい、子供だけが陰性の場合、子供は誰か見てもらえる人を探すしかない状態。濃厚接触者といっても、症状が出ない限り検査はしてもらえないので、片親の方は特に気をつけていただきたいです」とAさんは呼びかけた。
自粛要請を受けても外出せざるを得ない人や遊び回る人がいる。国が掲げる接触8割減、出勤7割減の目標が危ぶまれている。
Aさんは未感染者にこう訴えかけた。
「どれだけ徹底していてもかかるし、できるだけ必要以上に出歩かないこと、そして、自分がかかってしまうことによって自分の大切な人も感染してしまう可能性があるということを深く考えてほしい」
一方で、厳しい現実があることも確か。生活していくためには、今後も接客業を続けるしかないという。
「世界中でコロナが蔓延し、命の危険もあるのは承知してます。ですが、親として子供を養わなければいけない。すぐに補償が下りるわけでもなく、もらえるかどうかも不透明の中、やるしかないのが現状です」