【鎌倉殿の13人】宮澤エマ“普通の人”実衣への思い もがく人生に「苦しい瞬間も」
俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)。18日に最終回が放送され、放送後、実衣を演じた宮澤エマがNHKを通じて、実衣を演じ切った思いをコメントした。
最終回放送後にNHKを通じてコメントを発表
俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜午後8時)。18日に最終回が放送され、放送後、実衣を演じた宮澤エマがNHKを通じて、実衣を演じ切った思いをコメントした。
「史実上存在する人物を演じるということの責任はもちろんあると思うんですけど、阿波局は政子やほかの人物よりは分かっていることが少ないキャラクターだったので、逆にすごくフィクションというか、想像の部分が多用されていたので、いち人間として実衣という役と向き合った1年でした。誰よりも普通の人、普通が何かというのはさておき、とても普通の感覚を持った伊豆の豪族の娘がこれだけ大きな歴史の渦に巻き込まれていくと変わらざるをえない。すごく立派な姉上(政子)に比べると、政に対する嗅覚とか才能というのもそこまでない。そういう普通の人は、自分の役割を一生懸命見つけようともがいていく人生なんだな、というのは、演じていて苦しい瞬間もありました」
さらにキャラクターが前半から変化していったことにも言及。
「『どうしてこの人はこういうタイミングでこういうことを言うんだろう』と、なかなか寄り添えないというか、共感できない部分もたくさんあるキャラクターではあったんですけど、その分すごくリアルで。前半は視聴者の方の気持ちを代弁するキャラクターだったのが、どんどん視聴者から離れた、暴走と言っていいのか分からないけど、愛しにくいキャラクターにはなっていったと思います。でもそれがすごく人間らしくて、一番普通の人の感覚を持っていたのかなという部分もあるので、『姉上にこんなこと言いたくない』とか『どうしてこういうことになっちゃったんだろう』と思わざるをえないところはあったんですけど、そこは三谷幸喜さんが、実衣にとっての大きな正念場やドラマチックなシーンをすばらしい形でつくってくださったので、演じていてやりがいがあるチャレンジでした」