YOSHIKI、英国ニュース番組で新型コロナの脅威伝える ファンへ自粛要望「僕の命よりも大切」
ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが4月14日(日本時間15日)、イギリスの公共放送局・BBCの国外向けテレビ放送局「BBCワールドニュース」が放送する「Outside Source」にロサンゼルスの自宅から生出演した。放送内では今、ミュージシャンとしてできることや仲間・ファンに対する思いを語った。
以前から新型コロナウイルス感染拡大防止策を強く訴えてきたYOSHIKI
ロックバンド「X JAPAN」のYOSHIKIが4月14日(日本時間15日)、イギリスの公共放送局・BBCの国外向けテレビ放送局「BBCワールドニュース」が放送する「Outside Source」にロサンゼルスの自宅から生出演した。放送内では今、ミュージシャンとしてできることや仲間・ファンに対する思いを語った。
キャスターから、YOSHIKIは「率先して感染対策を呼びかけてきたアーティスト」と紹介され、「COVID-19救済基金」(感染拡大防止措置による公演中止の影響を受けた音楽業界を支援する基金)に10万ドル(約1000万円)の寄付をした事や、ロックバンド「U2」のボノ、ヒップホップグループ「ブラック・アイド・ピーズ」のウィル・アイ・アム、歌手のジェニファー・ハドソンとともに「SING 4 LIFE」という楽曲を作成。そして同曲でピアノを演奏した事が伝えられた。
「SING 4 LIFE」を発表した目的について、YOSHIKIは「新型コロナウイルスに苦しむ人々の助けになりたかった」と語り、「家に1人で居ることで、物理的には距離を置いていますが、考えや心を共有して繋がる事はできます。だから、この曲は『我々は完全に1人ではない』ということを歌っているんです」と説明した。
ミュージシャンとして、現状に対する思いや活動について尋ねられると、被害の拡大が日本より早かったLAに居たことで、このウイルスの脅威を身をもって知った事、そして、大切なファンや音楽仲間を守りたくて、自粛の必要性を訴え続けた事などを語った。
そして「音楽家として、仲間を応援したいと思っていますが、それと同時に、いま1番大切なのは、医療に従事している方々を支える事だと思います。彼らが自分たちの命を救ってくれています。本当に感謝しています」と話し、続けて「ファンの方のほうが……僕の命よりも大切です。僕の父親は自殺して、バンドメンバーも亡くなり、僕の人生は“死”に囲まれています。ファンはそんな僕を救ってくれました。だから、ファンや友達を本当に救いたいんです」と、熱弁した。
YOSHIKIは世界中での視聴者数は1億人を超えるともされる「BBCワールドニュース」で感染拡大を何としても防止したいと切な気持ちを視聴者に伝えた。