15歳の豊嶋花、TVドラマ初主演 「フジテレビヤングシナリオ大賞」受賞作でヤングケアラー役
女優の豊嶋花(15)が、27日フジテレビ系で放送される「瑠璃も玻璃も照らせば光る」(読み:るりも・はりも・てらせば・ひかる、午後1時45分)で、テレビドラマ初主演を果たすことが14日、分かった。
27日午後1時45分放送 「瑠璃も玻璃も照らせば光る」
女優の豊嶋花(15)が、27日フジテレビ系で放送される「瑠璃も玻璃も照らせば光る」(読み:るりも・はりも・てらせば・ひかる、午後1時45分)で、テレビドラマ初主演を果たすことが14日、分かった。
坂元裕二、野島伸司、橋部敦子、野木亜紀子といった数々の人気脚本家を輩出し、昨年の大賞受賞者、生方美久が現在放送中のフジテレビ木曜劇場「silent」の脚本を担当していることでも話題の「フジテレビヤングシナリオ大賞」。第34回となる今年は応募総数1535作品の中から市東さやか(しとう・さやか)の脚本「瑠璃も玻璃も照らせば光る」が大賞に選出。その作品がドラマ化され、全国ネットで放送されることとなった。そして、主人公・木村ひかる役に、豊嶋が決定。
本作は、ヤングケアラーの女子高生・木村ひかる(17)が、演劇部の照明係の手伝いをすることになり、真剣に部活に取り組もうとする転校生・立石瑠璃(17)と、家事を担い続けなければならない自分の境遇との間で葛藤する青春ヒューマンドラマ。今を生きる若者たちの葛藤をリアルに描きながらも、希望や夢を抱きづらい時代に、優しい光を与えてくれるような作品であり、すがすがしい気持ちになれる読後感が選考会で高く評価されたという。
豊嶋が演じるのは、主人公・木村ひかる。うつ病の母・里絵の代わりに家事を担い、意識のない父・康一が入院している病院に立ち寄ってから登校するのが日課になっている、ヤングケアラーの女子高生。そんなひかるが親友・美沙から演劇部の照明係を依頼され、「少しくらい青春っぽいことをやってみたい」と承諾するも、真剣に部活に取り組んでいる転校生・立石瑠璃と対立してしまう。家族のケアをしなければならない自らの境遇と、演劇に取り組みたい気持ちの間で葛藤するひかるは、瑠璃との関わりの中で自分が心の奥底に秘めていた気持ちに気が付く。
豊嶋は、映画「外事警察 その男に騙されるな」(2012年)で、当時5歳にして見せた説得力のある演技が注目を集める。その後、連続テレビ小説「梅ちゃん先生」(NHK/12年)、「あまちゃん」(NHK/13年)、大河ドラマ「八重の桜」(NHK/13年)などに出演し、子役としてのキャリアを着々と積み重ねる。最近では、「大豆田とわ子と三人の元夫」(カンテレ/21年)で主人公・大豆田とわ子(松たか子)の娘・唄(うた)役を演じ、母親役の松たか子と少し冷めているようで愛のある親子像を印象的に表現した。今後の出演作に、大河ドラマ「どうする家康」(23年/NHK)が控えているなど、若手ながらも確かな演技力を持つ注目女優の1人だ。
豊嶋のコメント全文は以下の通り。
○豊嶋花
――今作の出演が決まった際の心境をお聞かせください。
「ドラマで主演をさせていただくということは目標の一つであったので、歴史ある『フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞作に出演させていただけることが決まった時は、とてもうれしかったです。みなさんの明日を照らすことができるようなドラマにしたいです。そして素敵(すてき)なものをお届けできるように精一杯頑張ります!」
――台本を読んでみての感想をお聞かせください。
「タイトルでもある、『瑠璃も玻璃も照らせば光る』ということわざがあるのを初めて知りました。響きも意味もとても素敵なことわざで、私もそんな存在になれるといいなと思いました。ひかるや瑠璃の演劇部での青春は、まぶしくてカッコいいなと思い、撮影がとても楽しみになりました!」
――主人公・ひかるを、どのように演じようと思いますか。
「私が演じさせていただくひかるは、芯があって忍耐強いけれど、ストレスが積み重なるとポキっと心が折れてしまうような性格です。私も似ているところがあるので、そこは自分らしさも表現できたらいいなと思っています。またひかるは、うつ病の母親の代わりに家事をしたり、父親の看病など家族を一人で支えなければならないといった状況の中、周りと同じように勉強や部活動も頑張りたい、とても責任感が強い女の子です。そんな彼女の良さを意識して演じていきたいと思います」
――視聴者の皆さまへメッセージを。
「このドラマをご覧いただいた皆さんに、なにか希望の光を与えてくれるような作品になっていると思います。女子高生が背負うには少し重いと感じるような日々を、何とかしようともがくひかるを繊細に演じられるように頑張ります。是非さまざまな世代の方にご覧いただけたらうれしいです」