市原隼人、台湾ドラマ初出演 演じる役の“闇の深さ”に「現場で食事が喉を通らなかった」
俳優の市原隼人が、2023年秋に台湾で放送されるオリジナルドラマ「商魂 TRADE WAR」に出演することが12日、分かった。市原が台湾制作の作品に出演するのは今回が初となる。
2023年秋放送「商魂 TRADE WAR」で台湾在留の日本人役
俳優の市原隼人が、2023年秋に台湾で放送されるオリジナルドラマ「商魂 TRADE WAR」に出演することが12日、分かった。市原が台湾制作の作品に出演するのは今回が初となる。
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本作は、台湾史上最も深刻なインフレ時代といわれた1950年代を舞台に、当時台湾で重要な物資であったセメントを加工する会社をのちに台湾を代表する会社へと発展させた実業家・林燈(リン・ドン)の実話をもとにした完全オリジナルドラマ。セメント会社の経営権をめぐる台湾経済界の権力争いを、人間模様や愛憎劇を交え、見どころ満載のヒューマンドラマとして描かれる。
主人公の林燈を演じるのは、2017年に台湾で最も権威あるテレビ番組賞である「金鐘賞」の最優秀主演男優賞を受賞し、18年には同じく台湾で最も権威ある映画賞「金馬賞」の最優秀新人賞にもノミネートされた傅孟柏(フー・モンボー)。
市原は第2次世界大戦後まもなくして起きた政権交代と激動の時代を前にした台湾商人たちに交じり、数々の劣勢のなか、あらゆる手段を使って台湾の経済界で爪痕を残そうとする台湾在留の日本人・武田遼平を演じる。
オファーのきっかけは21年に公開された映画「ヤクザと家族 The Family」。本作のプロデューサーを務める高瑞陽(Jackol Kao)が市原の演技に注目したことから今回の出演に至った。
本作は、23年秋の台湾での放送開始に合わせ、日本でも同時期に配信コンテンツを通じて視聴開始が予定されている。
市原は自身が演じる武田遼平について「正直、演じる前にはさまざまな葛藤がありましたが、振り切って覚悟を持ち完全なヒールに徹底いたしました。この先、中々出逢わないであろう程に、金、性、名誉……etcすべてにおいて強欲で冷徹な人間です。あまりの闇の深さに現場にいるときは食事が喉を通りませんでした」とコメント。
本作への意気込み、見どころについては「衝撃的映像が収められた今作品は台湾だからこそ成し得たことで、貴重な経験をさせていただき心から感謝しています。“台湾の制作クオリティー=世界基準”だということを改めて感じさせていただきました。洪子鵬監督をはじめ今作品に携わるすべての部署へ最大限の敬意を払い、憧れの意を表します。何より今作品に参加した事で台湾を大好きにさせていただきましたことを心より感謝しています」と語っている。