日本カー・オブ・ザ・イヤー「大賞」はサクラ/eKクロス EV 電気自動車の“抵抗感”打破で栄冠

「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会・表彰式が8日、横浜市内で行われ、大賞に軽電気自動車(EV)の「サクラ/eKクロス EV」(日産自動車/三菱自動車工業)が選ばれた。43回の歴史の中で、軽自動車の大賞は初。部門賞の「K CAR オブ・ザ・イヤー」との2冠に輝いた。

日本カー・オブ・ザ・イヤー「大賞」はサクラ/eKクロス EV【写真:ENCOUNT編集部】
日本カー・オブ・ザ・イヤー「大賞」はサクラ/eKクロス EV【写真:ENCOUNT編集部】

「今年の1台」が決まる

「2022-2023 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会・表彰式が8日、横浜市内で行われ、大賞に軽電気自動車(EV)の「サクラ/eKクロス EV」(日産自動車/三菱自動車工業)が選ばれた。43回の歴史の中で、軽自動車の大賞は初。部門賞の「K CAR オブ・ザ・イヤー」との2冠に輝いた。

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 事前にノミネートされた「10ベストカー」(今年は第10位が同数のため全11台)の中から自動車評論家、ジャーナリスト、有識者からなる60人の選考委員による投票で決まった。

 各選考委員は25点の持ち点を5台に配点。うち1台には必ず10点を与えるのがルールで、会場では一人ずつ、採点が公表された。

「サクラ/eKクロス EV」には、選考委員から「軽自動車の走りの質が各段に上がった」「EVの敷居を下げてこれからの普及に貢献する1台」「まだまだ抵抗感のある電気自動車を身近な存在にしたことを評価しました」「まだまだEVがマストという時代ではありませんが、小さなEVが登場したことで毎日の移動の質を変える、そんなことを期待しながら10点を投票しました」「海外展開を視野に入れているのも大きなポイント」などの声が続出。特に女性の選考委員の評価が高く、中間発表では2位のホンダシビック e:HEV/シビックタイプRに10点差をつけた。

 その後も、「今年はEV元年だと思う。日本にふさわしい軽自動車のEV」「性能、装備、価格といったあらゆる面で調和が取れている。黄色いナンバープレートを誇りに思える軽自動車です」「軽自動車とEVが合わないというような概念を覆した」「電気自動車まだまだと言われる中で、現在のインフラにマッチする大きさと航続距離」「多くの新しい価値を提供した」「自分でも気に入って買ってしまいました」「日本から発信すべきはコンパクトで使いやすい電気自動車」と称賛の声が並んだ。

 EVの国際的な普及が進む中、国内でも好調なセールスを記録し、新たな潮流を作った。MCを務めたおぎやはぎの矢作兼は連呼される「サクラ/eKクロス EV」の名前に、「何連続ですか?」とうなり、小木博明も「すごいな…」とうなずいた。

 最終得点は399点で、シビックが320点、トヨタクラウンが236点だった。

 このほか部門賞として「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」にBMW iX、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」に日産エクストレイル、「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」にホンダシビック e:HEV/シビックタイプRが選ばれた。

〇ノミネートされた「10ベストカー」
● スズキ株式会社【 アルト 】
● トヨタ自動車株式会社【 クラウン 】
● 日産自動車株式会社【 エクストレイル 】
● 日産自動車株式会社/三菱自動車工業株式会社【 サクラ/eKクロス EV 】
● 日産自動車株式会社【 フェアレディZ 】
● 本田技研工業株式会社【 シビック e:HEV/シビックタイプR 】
● マツダ株式会社【 CX-60 e-SKYACTIV D 】
● ビー・エム・ダブリュー株式会社【 iX 】
● ヒョンデ モビリティ ジャパン株式会社【 IONIQ 5 】
● ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社【 レンジローバー 】
● ルノー・ジャポン株式会社【 アルカナ 】

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