さらば森田がギャラ3等分を貫く理由 東ブクロは「いつかとんでもないものを持ってくる」
お笑いコンビ「さらば青春の光」の活躍が目覚ましい。テレビではMCで、ひな壇で、いじってよし、いじられてよしと存在感を発揮。芸人屈指の面白さを誇ると業界内外で絶賛されるYouTubeでも、尖った企画でバズる動画を連発し、メインチャンネルの登録者数は85万人と100万人の大台にも近づいている。また森田は個人事務所「ザ・森東」の社長としても、辣腕をふるっている。ENCOUNTでは今、最も勢いに乗る2人に単独インタビュー。現在の立ち位置への本音を聞いた。
さらば青春の光単独インタビュー、売れっ子になった今思うこと
お笑いコンビ「さらば青春の光」の活躍が目覚ましい。テレビではMCで、ひな壇で、いじってよし、いじられてよしと存在感を発揮。芸人屈指の面白さを誇ると業界内外で絶賛されるYouTubeでも、尖った企画でバズる動画を連発し、メインチャンネルの登録者数は85万人と100万人の大台にも近づいている。また森田は個人事務所「ザ・森東」の社長としても、辣腕をふるっている。ENCOUNTでは今、最も勢いに乗る2人に単独インタビュー。現在の立ち位置への本音を聞いた。(取材・文=角野敬介)
◇ ◇ ◇
――さらば青春の光のお二人は本当に今、お忙しいと思いますが、率直に現状はどう感じていますか。
森田哲矢「はい、めっちゃ忙しいです。現状はね。でもこんなんは一時のもんなんで。お仕事もらえてるうちに、とりあえず馬車馬のように働いて、で、それが多分後になって返ってくるかなって。そのうち知名度として返ってくる。そうなった時にまた違う仕事がもらえるように、とりあえず今は働けるだけ全力で働きます」
東ブクロ(以下、東)「まあ去年とかに比べたらというか、スキャンダル後に比べたら、だいぶ仕事はいただけるようになったんですけれども。でも、やっぱスキャンダル直後の休みがあった頃が懐かしくなって……。今はちょっと忙しすぎるかな。もうちょっと休みが欲しいですね」
――森田さんが社長を務める個人事務所「ザ・森東」設立から今年で9年目。仕事がなかった時期もあったとお聞きしています。辛かった時期にぶれずに貫いた信念のようなものがあれば教えてください。
森田「それはネタじゃないですか。単独ライブとかは絶対に辞めたらあかんなっていうのはありましたね。僕らの生命線はやっぱりそこなんで。それだけは絶対に続けたいですね。今後、テレビの仕事がゼロになっても、それ(ライブ)があれば、っていうのがあるから。だから続けられてるんかなと思いますね。そこへの熱量は変わらないです」
――お二人といえば、YouTubeが、芸人の中でも頭一つ抜けているという声をよく聞きます。お二人の個人チャンネルも含めて合計6チャンネル。メインチャンネルの登録者数は100万人に迫っています。YouTubeへのモチベーションを教えてください。
森田「YouTubeは、そうですね。1番自由にやれるというか、全部自分で決められるし、尺とかも気にせんでいいですし。コンプラも、そこまで気にせずできるっていうのが、やってて一番楽しいですね。YouTubeはリラックスしてやるもんかなとは思いますね」
――「屁をこける」女性をツイッターで募集して、実際にカメラの前でトライしてもらう企画や、トガった芸能人をネタにしたものなど、テレビではとても放送できないような攻めた企画が多いです。企画はどのように生まれるのでしょうか。
森田「企画は僕と作家で考えてます。たまにYouTubeを撮影する前の日でも全然企画が上がってない時とかもあって、とりあえず、一生懸命考えてなんとかやろうかっていう感じです。めっちゃ時間かけて1個も浮かばない時もあります。それこそ、この間のブレイキングガウン(BREAKING DOWNのオマージュ企画)なんかは、マジで仕事の帰りにパッと思いつきました。あ、やばい。この後YouTube撮らなあかんのに(企画が)なんもないで。っていう状態だったんですが、なんとなくバンって(頭に浮かんだ)。決まったのは収録する2時間ぐらい前ですね」
――やはりYouTubeであっても、納得ができないものは世に出したくないという思いはありますか。
森田「でもまぁYouTubeなんで。それこそYouTubeクオリティーでいいかというのもありますから。もうこれクソ企画やないか、って思うやつでも、別にYouTubeやしいいよねという。それもYouTubeの良さかなと。スポンサーがおるわけじゃないしというのもありますけどね」
――YouTubeの数ある動画の中で、これは思ったよりも再生回数が伸びたなというものはありますか。
森田「ありますね。思ったよりも(再生回数が)いったので言うと、ヤフコメとかをいじるやつはこんなにいくんやなと。『エゴサーチじゃんけん』(※)という企画は何度かやってるんですけど、毎回こんなに再生されるんやって思いますね。ってことは、人って人の悪い部分というか、黒い部分を扱ったときに、あ~なんかこういうのが好きなんかなって、思うところはありましたね」
※自分たちの名前をエゴサーチしてよりキツい誹謗中傷、罵詈雑言を見つけたほうが勝ちというイカれた人気企画。過去に4度行われ、ゲストも参戦している。
――そういった絶妙なラインを攻めていきたいという思いが強いわけですか。
森田「そうですね。なんとなくテレビではまぁあんまりやられへんようなことをやる方が多分見たいんやろうなっていうのがあるから、一応ちょっと意識するようにはしてますけどね」
――YouTubeを拝見すると、東ブクロさんは実際に撮影が始まるまでに何をやるか知らないことが多いですよね。
東「いやいや、まあまあ、僕もそんなん毎週考えたくないから、ほんま持ってきてくれるから、ありがたいといえばまぁそうですね」
森田「来て1分ぐらいでガムテープ蹴ってるだけやもんな。めっちゃええやん。最高の仕事っすよ(笑)」
東「そんなんやから、うん、僕は(YouTubeに)思い入れはないです(笑)」
森田、YouTubeは「もうこれ以上登録者数増えんといて」
――森田さんの中でYouTubeでの目標はありますか。
森田「全然ないです。ただずっとこれをやり続けられたらいいかなと。だから、(登録者数)100万人行きたいとかもないです。むしろ、プレッシャーやから、もうこれ以上登録者数増えんといてと。登録者数に対しての再生数を稼がないと、なんかちょっと恥ずかしいじゃないですか」
――登録者数は多いのに再生回数は伸びていないYouTuberも多いです。
森田「ってなったらなんかそれがちょっと嫌やから、今くらいでいいやんっていう(笑)。登録者数に対して再生回数が減っていくっていうのは絶対しょうがないことで、だって登録だけして、解除なんかせえへんから。だから別にもうずっとこの状態これぐらいの感じで、それなりのお金いただけたら、いいかなって感じはありますね」
――YouTubeを見ていると、東ブクロさんのファンがどんどん増えている気がします。森田さんから見て東ブクロさんの魅力ってどんなところでしょうか。
森田「コンテンツとして、やっぱミステリアスじゃないですか。で、こいつが何を考えてるんやろとか世間も知りたいわけで。俺も知りたいです。だから、こいつがどんな行動取るんやろなとか、尾行したらどんなことしてんねやろとかで、なんかそこが(視聴者のニーズの)合致してんのかなっていう感じはありますね」
――それを聞いて東ブクロさんは。
東「いや、ええ迷惑ですよ(笑)」
森田「ハハハハハ。でもそうっすね。やっぱり、普段はミステリアスやから。そんなこと考えてたんやとかもあるし、そこはやっぱおもろい素材やなとは思いますね」
――森田さんのピンの仕事でも、東ブクロさん、マネジャーの3人でギャラを3等分にするというのはよく知られていますが、これだけ忙しくなってもそこは貫きますか。
森田「そうですね。まずはマネジャーが稼げるっていうのが1番。自分たちにも返ってくるっていうのがあるのと、あとブクロのこのミステリアスさは、なんかめちゃくちゃなビッグマネー持ってくる可能性があるというか……なんか持ってきそうじゃないですか(笑)。だから3等分はやめられない。もし、これを今すぐ歩合にするってなったら、こいつ1人でめっちゃでかい仕事をしそうな気がするんです。それされたら俺、悔しくて多分眠れないと思うんですよ。それが嫌やから、ずっと3等分してます。いつかとんでもない金を、ゴルフ関係とかわかんないですけど、持ってくるんじゃないかなって思ってるんですよね」
東「うまい具合にだませてますね」
森田「だから、たまに言うんすけど、ほんま出そうで出ない台ずっと打ってるんですよ。『CR東ブクロ』っていう。なんか出そうな気すんねんけどな~っていう台をずっと打ってるっていう感じですね」
東ブクロ、目標は「もう飯食えて、ゴルフできたらそれで」
――今回はABEMAのバラエティー番組「デマ投稿を許さない」に出演されて、MCの坂上忍さんとNGなしでトークを繰り広げました。感想はいかがでしたか。
森田「イカれた番組です。イカれてましたよ。これ、どこまで使うんですか」
東「坂上さんが、普通のMCならここまで聞いてこうへんけどなっていうところの2、3歩先行っちゃうんで、もう答えなしゃあないですよね」
森田「あの俺らのところモザイクかけてくれって思ってます。30分全部モザイクでもいいっす(笑)」
――今はテレビではMCにひな壇にと大活躍です。業界関係者からは、次に天下を取るのはさらばじゃないかという声が根強いです。ファンの中には次のダウンタウン、というような声も……。
森「いやいやいや、そんなんなんとも思わないですし、意識もしたことないです。天下取ろうなんて、もうとうにどっかに置いてきた。天下はやっぱり取ろうと思って取れるもんじゃないかもなとも思うし。そこを目がけていくと、多分自分らのフォームが崩れるんじゃないかっていうのがあるから、なんとも思わない。もちろんそう言ってもらえるのは嬉しいのはありますよ。けど、結果そうなったらいいよねっていうだけで、天下取りのために動いてる感覚はないです」
――では今後の目標みたいなものがあるとすると、どういうものになりますか。
森「明確に、年収っていうのは1個あります。やっぱり億稼げる世界、こんな俺でも億稼げるかもしれん世界がここやと思ったから、億は稼いでみたいなと思いますね」
――億稼ぐにはもう少し?
森田「まだです。まだまだですね。年収で行けば」
――では東ブクロさんの目標は。
東「もう飯食えて、ゴルフできたらそれで」
森田「(目標は)スコアやな。ゴルフのスコアなんぼやったっけ?」
東「アンダーを出す。ベストスコアは72なんで。それのためにこの仕事を頑張ってるだけなんで」
森田「セミプロの目標ですからね。いつか森東にゴルフ関係のでかい仕事もってきてもらわんと。今はYouTubeで、ファンとゴルフしてるだけなんで」
東「芸能人No.1ゴルファーを目指すみたいなこと言ってるんですけど、まぁそうですね。そこがほんまに唯一の芸能界での目標ではあります。それまで芸能人でおれたらいいなと」
森田「ほんま金持ってこいよ(笑)収益出してくれよ。YouTubeも」
■さらば青春の光はABEMAで毎週水曜日(午後11時30分)に放送中の「デマ投稿を許さない」に出演(7日放送)する。坂上忍がMCとなり、毎回ゲストにまつわるネット上の噂やデマについて視聴者代表として1対1で真実に迫り、解き明かしていくトークバラエティ番組。ENCOUNTでは、さまざまなゲストに直撃し独占インタビュー。番組には収まらなかった本音を引き出す。