有名温泉街に希少車が続々集結…人だかりも “伝説”“激レア”愛好家の情熱に圧倒

往年の名車・旧車が、山梨・石和温泉に集結――。旧車愛好家に交流の場を提供するクラシックカーフェスタ「石和スパ&フェスタ<冬の陣>」(石和温泉観光協会主催)が3日、山梨県笛吹市の「笛吹みんなの広場」で行われた。今年は、「武田信玄公生誕500年記念」として開催。108台が参加した。4日も同所で行われる予定で、2日間でのべ約240台が参加する見込み。

数々のヒストリックカーが個性派オーラを放った【写真:ENCOUNT編集部】
数々のヒストリックカーが個性派オーラを放った【写真:ENCOUNT編集部】

山梨・石和温泉 ハコスカ・ケンメリにバブルカー、世界で90台の名車も

 往年の名車・旧車が、山梨・石和温泉に集結――。旧車愛好家に交流の場を提供するクラシックカーフェスタ「石和スパ&フェスタ<冬の陣>」(石和温泉観光協会主催)が3日、山梨県笛吹市の「笛吹みんなの広場」で行われた。今年は、「武田信玄公生誕500年記念」として開催。108台が参加した。4日も同所で行われる予定で、2日間でのべ約240台が参加する見込み。

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 地域活性化の目的もある同フェスタは、2011年から9回目の開催。開会式には、「全日本ダットサン会」佐々木徳治郎会長や、山下政樹・笛吹市長のほか、地元の観光関係者らが出席した。

 国内外の貴重なヒストリックカーがズラリ。トヨタ1600GTやパブリカ、“伝説”のMR2 AW11、さらには、ハコスカ・ケンメリといった高騰化が著しい国産スポーツカーの姿も。バブルカーのメッサーシュミットが存在感を放ち、激レアの“ポルシェ・パトカー”には人だかりができていた。会場にはキッチンカーが出店し、コンサートの音楽BGMで彩られ、家族連れら一般客が雰囲気を存分に楽しんでいた。

 日本旧軽車会の吉崎勝会長は、思い出のホンダ・ライフ スーパーDXを見せてくれた。祖父が51年前に新車で購入し、父、自分と乗り継いだ。「18歳で免許を取って初めて乗ったクルマなんだよ。50年前そのままのシングルナンバー。印象深い1台だよね」と教えてくれた。

 東京から参加の玉井禎晋さんは、思わぬ事態に見舞われた。自慢の1931年式フォード モデルAで参加する予定が、電気系統の故障で煙が出るトラブルに。急きょ、54年式フォルクスワーゲン ビートル タイプ1で駆け付けた。現在、世界で90台しかない希少個体だという。旧車コレクターで、「戦前の1930年代のクルマが好きで、このままいくと馬車になっちゃうかもしれない。旧車は職人の匠が詰まっているんです。手作り感があって、今の機械生産とは全然違う」と熱く語った。蝶ネクタイにカンカン帽のおしゃれスタイルでバッチリ決めた。「服装をアメリカの30年代スタイルに合わせて来たのですが、クルマはドイツになっちゃいました」と笑顔を見せた。

 この日の最後のイベントはパレード。個性豊かなヒストリックカーの数々が、有名温泉街を駆け抜けた。

次のページへ (2/2) 【写真】“激レアさん”が勢ぞろい! 石和温泉クラシックカーフェスタの実際の様子
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