【鎌倉殿の13人】実朝の最期に柿澤勇人が感じたこと「時代が違っていたらいい将軍だった」
俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)の第45回が27日に放送され、源実朝(柿澤勇人)の最期が描かれた。実朝を演じる柿澤が第45回の放送後、実朝についてコメントを発表した。
27日放送の第45回で柿澤が演じる実朝が公暁に襲撃される展開
俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)の第45回が27日に放送され、源実朝(柿澤勇人)の最期が描かれた。実朝を演じる柿澤が第45回の放送後、実朝についてコメントを発表した。
「実朝は今まで鎌倉殿・三代将軍として生きてきて、大変なことがいっぱいありつつも、一生懸命、果敢に取り組んで政にもちゃんと向き合ってきました。うまくいかなかったりとか、悩んでいたり、苦しんでいたりしたものも、最期にはある意味、すべてを受け入れて。政以外にもおばば(歩き巫女/大竹しのぶ)に言われていたこととか、そういったものがあの一瞬のうちに一気に走馬灯のように頭の中を駆け巡り、すべてを理解したというか。『これで天に行けるんだ』じゃないけど、『父(頼朝/大泉洋)や兄(頼家/金子大地)のところに行けるんだ』みたいな思いはありましたね」
実朝の人生についても言及。
「生まれた環境や時代がもし違っていたら、ものすごくいい将軍だったと思うし、将軍であること以前に、ものすごくピュアでまっすぐないい人で。現代にも通じると思うんですけど、『こういう人が本当に生きていたらいいな』と思うような心の持ち主だったのかなと思います。ただ、残念なことにこの鎌倉の時代に生まれてきて、環境がたまたまそういった激動の陰惨な環境だったりもするので、そこがやっぱり悲劇というか、とてもかわいそうな人生だったなと思いますね。ただ一方で、僕はやっぱり役者なので、芝居をやっていて苦しいとかしんどいなというのはかなり多かったし、実際、撮影を経ていくとだんだん顔がやつれていって、体重も落ちていきましたね。それは自分でも如実に分かっていて、でも、それは役者としては本当にありがたいことで、すごく矛盾しているかもしれないですけど、その実朝の苦悩みたいなものが、役者としてはすごく幸運なことだったというのは、最期のシーンを経て思いました」