King & Princeの平野紫耀が主演を務めるTBS金曜ドラマ「クロサギ」（午後10時）の第6話が、25日に放送された今回から新章がスタートした。

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（以下、ドラマの内容に関する記述があります）。

　同作は、平野演じる詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎（くろさき・こうしろう）が、「詐欺師を騙す詐欺師＝クロサギ」となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。原作は黒丸・夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。

　15歳の時、詐欺被害に遭った父が起こした事件をきっかけに家族を失った黒崎は、詐欺師への復讐（ふくしゅう）を決意。詐欺師界のフィクサーで甘味処「かつら」の店主・桂木敏夫（三浦友和）のもとで詐欺師の情報を得ながら、金銭狙いの詐欺師「シロサギ」や恋愛詐欺師「アカサギ」などを狙う「詐欺師のみを騙す詐欺師“クロサギ”」となった。

　父を騙した詐欺師・御木本（みきもと／坂東彌十郎）を潰した黒崎。しかし御木本は自ら命を絶つ直前、「お前の敵（かたき）は、俺で終わりじゃない。後は自分で探せ」と意味深な言葉を放ったのだった。

　桂木から新たな依頼を受けた黒崎は、「かつら」に見知らぬ男が入って行くのを見かける。御木本の言葉が心に残っている黒崎は、更なる敵についてシロサギ・白石陽一（山本耕史）に尋ねてみるが、特に情報は得られなかった。

　父親の詐欺を調べる中で、黒崎は破産するまでの経緯を知る。父親は無理心中を起こす前に、借金元を「ひまわり銀行」からさらに金利の高い「ひばりファイナンス」に乗り換えていた。ひばりファイナンスはひまわり銀行の100％子会社だった。この事実を白石に伝えるも、白石は何も知らないという。

　黒崎は、吉川辰樹（船越英一郎）に相談を持ちかける。吉川は詐欺で騙されたところを黒崎に助けられ、お金を取り返してもらった過去がある。ひまわり銀行系列のファイナンス会社で働いている吉川は、ちょうど黒崎の父が詐欺にあった6年前に、銀行内で詐欺まがいの手口が横行していたことを突き止める。

　それは「導入詐欺」と呼ばれ、顧客の不良債権を回収するために子会社に融資させて処理する違法な手口だった。ひまわり銀行の一部の銀行員によって行われていたという。吉川は「おそらくその導入詐欺で、破産に追い込まれたと思う、きみのお父さんは……」と告げた。

　黒崎は、白石が「ひまわり銀行」という言葉に反応していたことを見逃していなかった。白石に会った黒崎は、父親がひばりファイナンスで借金した際の担当者に、宝条兼人（佐々木蔵之介）の名前が載っている書類を見せた。そして「かつら」を訪れていた男性が、宝条だったことにも気がついた。

　ひまわり銀行の執行役員に昇りつめた宝条が、裏で父親の詐欺に関わっていたことを知った黒崎は、「こいつかな……俺の家族の敵」とつぶやく。白石はただ静かに黒崎を見つめていた。

　第5話で登場した宝条と黒崎の過去がつながり、SNS上では「宝条と黒崎家の破産がつながった」「黒崎VS宝条編が始まる……！」「宝条さん手強そうだな」といった声が。また「白石は宝条を知ってる」「白石の表情がいいよね。知ってるけど知ってるって言えない顔だもん」といったコメントも見られた。