【INOKI BOM-BA-YE×巌流島】元K-1王者木村ミノルが猪木軍団入り 萩原京平へ対戦要求「ルールは任せるので」
今年10月1日に亡くなったアントニオ猪木氏の追悼大会「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」(12月28日、東京・両国国技館)の第1弾対戦カードが発表された。なかでも目玉なのは、対戦相手は未定ではあるものの猪木軍の一員として参戦が決まった前K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノルだ。
木村「僕は異種格闘技戦がやりたい」
今年10月1日に亡くなったアントニオ猪木氏の追悼大会「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」(12月28日、東京・両国国技館)の第1弾対戦カードが発表された。なかでも目玉なのは、対戦相手は未定ではあるものの猪木軍の一員として参戦が決まった前K-1 WORLD GPスーパーウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノルだ。
木村の参戦は本人から今大会プロデューサーの谷川貞治氏に直接連絡があり決まったことだという。木村は会見で「猪木さんの名前が世に広まったのは異種格闘技戦と思っているので、僕は異種格闘技戦がやりたいと思っています。できればRIZINの選手と戦いたいです。ルールは任せるので決まったことをやるだけですね」と語ったうえで、RIZINにも10度出場のある萩原京平の名前を挙げた。
その理由は萩原のキャラクターにあるという。
「試合は全部見ていますよ。RIZINでもハードな対戦をしていると思うし、すごいチャレンジ的な試合ばかりだと思うので、戦績はあれ(プロ13戦6勝7敗)ですけれど、毎回熱くなるような試合をしていますし、ファイターとしてすごい魅力があるので率直にやりたいなと思います」(木村)
木村といえば2019年3月10日の和島大海戦から10連続KO勝利を見せ、K-1での引退試合ではKO負けを喫してしまったものの、まさに無双状態であった。とはいえルール次第では萩原にも十分に勝機はある。MMAルールの場合は萩原が圧倒的有利となるだろう。萩原は大みそかのRIZINのカードにラインアップされておらず、これからプロデューサーの谷川氏が交渉を進めると思われるが、仮に実現した場合、試合前の舌戦から大きな注目を集めることは間違いないだろう。
小川直也総監督も木村の猪木軍入りを認めた
また木村は会見の場でK-1への感謝も語った。
「自分は今週の月曜日にK-1との契約が円満に終了し、フリーとなりました。この場をお借りしてK-1のみなさんには感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。僕自身1年間試合をしていなかったこともあり、すぐにでも試合をしたいという思いから今回谷川さんにご連絡させてもらいました。僕はブラジル人なので猪木さんはヒーローのような存在ですし、追悼大会に出られるのはすごい意味のあることだと思っています。最近はボクシングのトレーニングに専念していたんですけれど、ルールはなんでもいいと思っていますし、パンチにはよりいっそう自信がついている。この大会では自分の実力を存分に発揮できると思うので楽しみにしています」
猪木軍の総監督を務める小川直也氏も、会見の場でRIZINの選手の名前を出した木村の姿勢を高く評価した。
「(木村は)とにかく今は猪木さんをリスペクトしていて出たいんだと。当然、ルールは何でもいい。これはまさに猪木さんの言う通りじゃないですか。猪木さんだって“そんなのどうでもいいじゃねえか。本人が出たいって言って、本人が一生懸命やるって言うなら、それが一番いいじゃん”という人なんで。みんながおもしろくなるようなカードを望んでいると思うし、そこは猪木イズムをしっかり勉強してきたんだなという第一印象は受けました」
木村は今年すでにボクシングへの転向を発表しているが、「ボクシングについてはまた発表したいと思います」と今は「巌流島の戦い」に焦点を合わせているようだ。「KO KING」の復帰から目が離せない。