【silent】髭男を“口説き落とした”番組Pの並々ならぬ情熱 主題歌&劇中歌に詰まった音楽愛
川口春奈が主演を務めるフジテレビ系木曜劇場「silent」(午後10時)のプロデューサー・村瀬健氏が、20日放送の「Love music」(毎週日曜、深夜24時30分)に出演。ドラマの主題歌や予告映像内のタイトルコールなどについて語った。
髭男は主題歌制作のために北海道で合宿
川口春奈が主演を務めるフジテレビ系木曜劇場「silent」(午後10時)のプロデューサー・村瀬健氏が、20日放送の「Love music」(毎週日曜、深夜24時30分)に出演。ドラマの主題歌や予告映像内のタイトルコールなどについて語った。
ドラマ「silent」は、オリジナルかつ当て書きで作られており、川口演じる主人公の青羽紬がかつて本気で愛した恋人である目黒蓮(Snow Man)演じる佐倉想と、8年後に音のない世界で“出会い直す”という、切なくも温かいラブストーリーだ。
同ドラマでプロデューサーを務める村瀬氏が「Love music」に出演し、司会の森高千里とトークを繰り広げた。
ドラマの音楽について村瀬氏は「ドラマと主題歌は寄り添って一緒に育つというか、主題歌が命だと思っています。企画を考えるときに、なんなら主演のキャストを考えるより前から、イメージ主題歌を考えるんです」と冒頭から強いこだわりを見せた。
ドラマ「silent」では、Official髭男dismの「Subtitle」が主題歌に起用されている。
「ラブストーリーは特に主題歌が命だと思ったときに、最近の髭男に感じていた“切ないメロディーを歌う藤原(聡/ボーカル・キーボード)さんの声”がすごくいいなって。(Official髭男dismは)何年もドラマ主題歌をやっていないから、本気でいかないと難しいなと思って。企画書をお届けして、メンバー4人に会わせてもらったときには、まだ決まってもいないキャストであたかも決まったかのように相関図を用意したんです。その相関図の右上にはOfficial髭男dismのアーティスト写真も入れたんです(笑)。そしたら『すごい! ただ1つ惜しいのは、これ1個前のアーティスト写真です』って言われて……。ダメだと思いつつも渾身のプレゼンをして、何日か後に受けてもらえることになりました」と起用までの経緯を話した。
汗だくでの渾身のプレゼン後、藤原との間では「バラードもいいけど、バラードじゃなくてもいい。むしろ、メロディーが感動的で、きゅっと心がつかまれる美しいメロディーであれば、こだわらない」というやりとりがあったことを明かした。
そして、Official髭男dismが冬のドラマのイメージを広げるために北海道で合宿をしていたことをレーベルのディレクターから聞いた村瀬氏。「(曲の)ワンコーラスが届いて、聞いた瞬間に号泣で。まだ撮影は始まっていなかったんですけど、ドラマのイメージ・世界観がヘッドホンから聞こえてきたんですよね」と当時を振り返った。
予告編で流れるタイトルコールの声の主が明らかに
村瀬氏と本作の脚本を務める生方美久氏がスピッツを好きだったこともあり、ドラマの劇中ではスピッツの曲がたくさん使われている。
村瀬氏は「主題歌の髭男はドラマの外で2人(紬と想)が聞こえないところで流れる曲で、スピッツは紬ちゃんが働くタワレコにもスピッツコーナーがあって、作品のなかで聞いてるんです。髭男は作品の外で流れる曲なので“Subtitle発売中”って書いてあるとメタドラマになってしまうから、タワレコのシーンに髭男があっちゃダメなんです。今実際にタワレコに行くと、髭男がめっちゃあるんです。だから、(撮影時には)めちゃくちゃ一生懸命、髭男のCDの位置を変えてるんです! あと、3年前のタワレコのシーンを撮っているので「だめ、このアーティスト2年前にデビューしてるから。まだ(3年前のタワレコには)いないから」って店内駆けずり回ってるんです」と細部にまで強いこだわりを見せていた。
そして、トークの終盤で、ドラマの予告編で流れる「silent」というタイトルコールの声の主が手嶌葵だと明かした村瀬氏。手嶌との出会いは、2016年にフジテレビで放送されたドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」での主題歌だった。「手嶌さんの切ない声で(タイトルコールを)やりたいなと思って……。全部つながっていますね。ぜいたくな」と笑顔を見せた。
放送後に、村瀬氏は「『Love music』ご覧頂いた皆さん、有難うございました 想いが溢れ過ぎてひたすら話し続けてました あんな風に想いを込めて作っている『silent』、最終回までどうぞ宜しくお願い致します」とツイート。これには、「もっと話が聞きたい」「村瀬さんと髭男の対談が見たい」「大好きなドラマと主題歌に出会えて幸せ」と多くのリプライが寄せられた。