女優の戸田恵梨香、永野芽郁が23日、都内で行われた映画「母性」初日舞台あいさつにメガホンをとった廣木隆一監督、原作者の湊かなえ氏とともに出席した。

　累計発行部数120万部を突破した湊氏の同名小説を実写映画化。娘を愛せない母・ルミ子（戸田）と、母に愛されたい娘・清佳（永野）の母娘関係をそれぞれの視点で描く。

　本作で初共演となった永野と戸田。印象的だったシーンを聞かれた永野は、「私がルミ子さんに『ママ手伝うよ』とバケツを手にとって『触らないで』と言われるシーン」を挙げ、「そのときはまだ戸田さんと会って日数を重ねていなくて、ちゃんと会話できない状況だった。ちゃんと距離があっての撮影だったので『触らないで』と言われて本気でグサッきたのを覚えている」とショックだったことを回想した。

　戸田によると同シーンの撮影は会ってから「2日目くらい」のほぼ初対面状態。永野は「そのシーンの撮影からお話をするようになった。戸田さんの懐に入りたいと思った」と仲良くなるきかっけに。この日、永野は「初日を迎えてしまったので戸田さんと過ごす時間がなくなってしまう」「戸田さんと初めて会った日を思い出しながら会場に来た」と話すなど、仲むつまじい様子を垣間見せていた。

　舞台あいさつには原作者の湊氏が登壇。撮影中はコロナ禍もあり会うことは叶わず、きょう初対面を果たした永野。湊氏から演技を絶賛されると、「うれしいです。難しい役でこれで合っているのか、どうしたらいいのか悩みながらやっていたので、少し認めてもらえたような気がして安心しました」と喜んだ。