滝藤賢一が新春スペシャル時代劇に主演 「家電×忠臣蔵」に「正気か!?」と絶句

俳優の滝藤賢一が来年1月4日放送のBS松竹東急「家電侍スペシャル ストップ!忠臣蔵」(午後9時)に主演することが22日、分かった。同ドラマは4月から6月まで同局で放送された連続ドラマのスペシャル編。時代劇×家電という珍妙な組み合わせで話題となった連ドラが正月にバージョンアップして帰って来る。

滝藤賢一が「家電侍スペシャル ストップ!忠臣蔵」で主演を務めることに【写真:(C)BS松竹東急/PROTX】
滝藤賢一が「家電侍スペシャル ストップ!忠臣蔵」で主演を務めることに【写真:(C)BS松竹東急/PROTX】

プロデューサー「予算的に正直、無理だと感じた」

 俳優の滝藤賢一が来年1月4日放送のBS松竹東急「家電侍スペシャル ストップ!忠臣蔵」(午後9時)に主演することが22日、分かった。同ドラマは4月から6月まで同局で放送された連続ドラマのスペシャル編。時代劇×家電という珍妙な組み合わせで話題となった連ドラが正月にバージョンアップして帰って来る。

「家電侍」は江戸時代、貧乏浪人の元にひょんなことから現代の最新家電が届くようになるというSF時代劇コメディー。最新家電にびっくり仰天する江戸時代の人々の右往左往を楽しみながらも、家電の力で家族を幸せにしようと奮闘する夫婦愛が胸を打つ、と評判を呼んだ。今回のスペシャルドラマのテーマは、家電(侍)×忠臣蔵。主人公の貧乏浪人・兼梨四十郎(滝藤)は、友人である赤穂藩筆頭家老の大石内蔵助良雄が“忠臣蔵”で命を落とす運命を知り、家電の力で未来を変えようと奔走する。

 大石内蔵助良雄を演じるのは歌舞伎俳優の尾上菊之助。将軍から勅使をもてなす“勅使饗応役”を任された赤穂藩。良雄は、饗応の儀の指南役である吉良上野介にあいさつをするため藩主の浅野内匠頭長矩とともに江戸に来ていたところで、四十郎と再会する。四十郎と良雄の固い絆が見どころのひとつになっている。

 また、連続ドラマに引き続き四十郎の妻・静江役で前田亜季、息子・太郎役で加賀谷光輝、四十郎一家の隣人・平賀役で水石亜飛夢も出演。家電アドバイザー・カージーの声はMEGUMIが担当する。さらに、良雄の主君である赤穂藩の藩主・浅野内匠頭長矩役で平岡祐太、赤穂藩士・堀部安兵衛役で高橋努、赤穂藩を貶めるために嫌がらせを繰り返す江戸幕府高家筆頭・吉良上野介義央役で岩松了、吉良家家臣の清水一学役で本宮泰風、吉良家の侍女でありながら、四十郎が良雄を助けるためのキーパーソンとなるお鈴役で若月佑美、そして、饗応(きょうおう)の儀を仕切る徳川綱吉の生母・桂昌院役で田島令子が出演する。

 主演の滝藤は「雪がシンシンと降り積もる日光。小さな小さなチームで始まった『家電侍』がまさかのお正月の時代劇に、しかも忠臣蔵とコラボするなんて……正気か!?と思いましたね」と絶句。続けて「冬のシーンが多い忠臣蔵を真夏の8月に撮影したこの作品。猛烈なセミの鳴き声がどこまで消えているのか不安ですが、魅力的なスタッフ、キャストのみなさまと作り上げた『家電侍スペシャル』をぜひご覧下さい」とPRした。

 同局の村崎冬季プロデューサーは「『家電侍スペシャル』で忠臣蔵の討ち入りを止める話をやりたい、と聞いた時、最初によぎったのは予算的にできるのか? でした。忠臣蔵は江戸城内の話だし、松の廊下もあるし、討ち入りで47人も出てくるし、正直、無理だと感じていました。ところが、完成した作品を観ると、そこには重厚感のある忠臣蔵の世界が広がっていました。制作陣の創意工夫と熱意、そして参加してくださった役者さんたちのおかげ。限られた予算の中で、とんでもなく素晴らしい作品にしていただいたこと、感謝してもしきれません。史上最も笑えて、泣ける家電SF忠臣蔵をぜひお見逃しなく」と話している。

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