アニメのオープニングを「あつ森」で完全再現 AIも本物と間違う驚異の完成度の秘密

鬼滅の刃、SPY×FAMILY、チェンソーマン……。人気アニメのオープニングムービーを、Nintendo Switchのゲーム「あつまれ どうぶつの森」のアバターで再現した動画がネット上で話題を呼んでいる。製作者で動画クリエーターのイヨくんさんに、動画製作を始めた経緯や苦労を聞いた。

「SPY×FAMILY」オープニングムービー【写真:本人提供】
「SPY×FAMILY」オープニングムービー【写真:本人提供】

著作権侵害に当たらないよう背景はすべて手書き、曲も自身の演奏や歌を挿入

 鬼滅の刃、SPY×FAMILY、チェンソーマン……。人気アニメのオープニングムービーを、Nintendo Switchのゲーム「あつまれ どうぶつの森」のアバターで再現した動画がネット上で話題を呼んでいる。製作者で動画クリエーターのイヨくんさんに、動画製作を始めた経緯や苦労を聞いた。

 かわいらしい“どうぶつの森仕様”の炭治郎やアーニャが、アニメのオープニングそっくりの背景を駆けまわる。YouTubeに投稿された動画には「クオリティー高すぎ!」「アバター作るのうますぎでしょ」「再現度すごいです!」「歌までうまいなんて……」と称賛の声が多数寄せられている。

「YouTubeで動画投稿を始めたのは2017年頃から。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のプレイ動画を編集して、仮面ライダーっぽいパロディー動画を作ったらバズって、オープニングからエンディングまで、テレビ放送さながらに全42話分を作ってシリーズ化しました。42話が完結して燃え尽き症候群になってたところであつ森が発売されることを知って、アバターの髪型や服装など自由度の高くて、これはいろいろと再現できるなと思って始めた感じです」

 当初はゲームのプレイ動画だけで再現を試みていたものの、仕上がりに納得がいかず、部屋の壁紙を緑一色にし、グリーンバックとして背景を合成。それでも小物などは極力ゲーム中のものを取り入れ、視聴者が発見を楽しめるような作りを心がけているそうだ。

 作品1本あたりの製作時間は10日から2週間。著作権侵害に当たらないよう細心の注意を払い、背景はすべて手書き、曲も自身の演奏や歌を挿入するなど、本家アニメ由来のものは一切使わないようにしているが、それでもYouTubeのAIの誤認によって度々自動ブロックされることがあるという。

「YouTubeではアニメの違法アップロードを厳しく対策していて、AIが本物と間違って自動でブロックしてしまうんですね。運営側に申請すれば人の目でチェックしたのち解除してもらえるんですが、一時期はブロックされないよう動画の周囲に枠を作ったりもしてました。最近はAIも進化してるのかブロックされないこともあって、今回は自分の再現度が足りなかったかな? と逆に不安になったりもします(笑)」

 AIをも欺く驚異の再現度。今後も話題作の忠実な再現を続けていくという。

次のページへ (2/2) 【動画】「あつまれ どうぶつの森」で再現したSPY×FAMILYのオープニング動画
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