大林宣彦さん訃報に追悼と感謝の声 原田知世、中江有里、浅野忠信、町山智浩氏
映画監督の大林宣彦さんが10日に肺がんのため死去したことを受け、映画界に悲しみが広がった。
大林宣彦さんの訃報受けて“教え子”の俳優・女優らが追悼メッセージ
映画監督の大林宣彦さんが10日に肺がんのため死去したことを受け、映画界に悲しみが広がった。
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俳優の浅野忠信は、11日未明に自身のツイッターで、「大林宣彦監督 ありがとうございました 一緒に映画を撮った日々を忘れません」と思いをつづった。「時をかける少女」で主演を務めた女優で歌手の原田知世は、「大林宣彦監督 在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします」とツイートし、感謝の思いを示した。
脚本家で女優の中江有里はツイッターを更新し、「映画『ふたり』に出していただいてから30年。『海辺の映画館-キネマの玉手箱』初号試写でお目にかかったのが最後になるなんて。人生にリハーサルはない。いつも本番。映画も同じだ 大林宣彦監督、ありがとうございました。監督の現場で学んだこと、監督がくださった言葉、忘れません」と追悼した。
日本アカデミー賞協会はツイッターの公式アカウントで、大林さんの訃報に触れ、「第12回、第16回に優秀監督賞、第17回に優秀編集賞を受賞されました。病と向き合いながらも映画製作を続け、生涯現役を貫きました。新作『#海辺の映画館キネマの玉手箱』の公開が待たれる中での訃報に、謹んでご冥福をお祈りいたします」と哀悼の意を表した。
映画評論家の町山智浩氏は複数のツイートで、「僕は25歳の夏、1987年に『おかしなふたり』の尾道ロケに4日間ほど密着取材させてもらった。監督が子供の頃から通ってた映画館で瀬戸内キネマの撮影をした。『映画なんだからリアルじゃなくていいんです』と言っていたのが印象的だった」、「尾道でインタビューした時、大林宣彦監督は子どもの頃、最初に作った映画はアニメーションだったと言っていた。『映画はお芝居じゃないんです。だから棒読みでいいんです』とも言っていた。大林監督にとって映画とは大きなオモチャだったのだろう」と振り返り、故人を偲んだ。