【舞いあがれ!】貴司がいた灯台の撮影秘話 NHK「30分くらい汗をかきながら行く場所」

女優の福原遥が主人公・岩倉舞を演じるNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜、午前8時)について、制作統括・熊野律時氏が取材に応じ、撮影の舞台裏の様子などを紹介した。物語は東大阪や五島列島を舞台に、舞が空への夢に向かって奮闘する姿を描く。

灯台で海をながめる梅津貴司(赤楚衛二)【写真:(C)NHK】
灯台で海をながめる梅津貴司(赤楚衛二)【写真:(C)NHK】

第33回では風光明媚な五島列島が舞台

 女優の福原遥が主人公・岩倉舞を演じるNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」(毎週月~土曜、午前8時)について、制作統括・熊野律時氏が取材に応じ、撮影の舞台裏の様子などを紹介した。物語は東大阪や五島列島を舞台に、舞が空への夢に向かって奮闘する姿を描く。

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 16日放送の第33回では突然、会社を辞めて姿を消した舞の幼なじみ・貴司(赤楚衛二)が長崎の五島にいると分かり、舞と久留美(山下美月)が訪ねて行き、貴司が2人に心の内を素直に吐露する展開が描かれた。舞台は目の前に広がる海とその海に沈む夕日が美しい大瀬埼灯台。美しい景色が視聴者を魅了する一方で、自然豊かな場所だけに撮影の苦労もあったはず。

 熊野氏は「ああいう場所に3人が集うことで今まで以上に3人の絆が深まるシーン。階段を一緒に駆け上がって貴司の所に行く際は、かなり急な階段なので福原さんも山下さんもハア、ハア言いながら走っていました」。芝居上でだけでなく俳優の絆も深まったようで「ロケバスの中で楽しそうで、本当に仲良しで幼なじみのような絆がロケを通じて強まったように感じました」と語った。

 撮影の苦労には「行くのが大変なんです。30分くらい汗をかきながら行く場所」、さらに、「岬の先端の方なので、たどり着くまで、ほとんど山道のような所で上り下りがあり、30分以上かかるんです。機材を持っていくのも大変。トイレもないです。地元の方にも行くのが大変だよと言われるくらいの所。ただ、海に沈む夕日など風景は素晴らしい」と説明した。

 一方で、「五島の中でも唯一無二の場所だと思って行ったら、天気もものすごくよかったです。ドローンを使って撮影し、充実したロケでした」とした。物語の節目となる場所。当初から大瀬埼灯台で撮影することは決めていたという。

 同じ第33回では貴司が短歌を詠むシーンがある。「星たちの 光あつめて 見えてきた この道をいく 明日の僕は」。誰が考えた短歌なのか。

「脚本家の桑原亮子さんが詩も全部書いています。貴司が初めて詠む短歌という設定なので洗練されてはいないけれど、心情が素直に出ている短歌なんでしょうねと話して書いて頂きました。さすがです。こういうところにも桑原さんらしさが表れていると思いました」と紹介した。

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