【DEEP】双子のママ・大島沙緒里、育児と格闘家を両立する原動力「2階級王者だからこそ」
王者の大島沙緒里(AACC)が古瀬美月(K-PLACE)に1R・1分14秒に袈裟固めの姿勢からアームロックを極め勝利。自身の持つDEEP女子ミクロ級のベルトを防衛した。試合後、大島は格闘家を続ける原動力について語った。
防衛戦は74秒殺勝利
「skyticket Presents DEEP 110 IMPACT」(11月12日、東京・後楽園ホール)DEEP女子ミクロ級(44キロ)タイトルマッチ、5分×3R
王者の大島沙緒里(AACC)が古瀬美月(K-PLACE)に1R・1分14秒に袈裟固めの姿勢からアームロックを極め勝利。自身の持つDEEP女子ミクロ級のベルトを防衛した。試合後、大島は格闘家を続ける原動力について語った。
始まってすぐには古瀬のリーチを生かした打撃を連続で被弾。直後、反射的に大島はタックル。10秒もしないうちにマウントポジションに入った。腕を狙いつつ、袈裟固めに移行。あっという間にアームロックを決めていた。
大島は現DEEP JEWELSアトム級王者であり2冠王者。柔道がバックボーンで名門・東海大学出身の選手だ。夫は旭化成所属の柔道家・大島優磨。お互いに支え合いながら4歳になる双子の子育てと選手生活の二刀流に挑んでいる。
前戦は7月の「RIZIN.36」の山本美憂戦。今回の契約体重よりも思い49キロ契約での試合だった。試合後、自身の適正階段について「準備期間はミクロの方がやっぱり大変なんですけれど、試合はミクロの方が動きやすいなっていうのは感じましたね」と振り返った。
しかし過酷な減量生活は家庭との両立の障壁になっているとも口にする。「減量をするってなると家庭のことが全くできなくなってしまう。今回は日曜日も休みなくずっと練習。ちょうど旦那の試合が終わったタイミングだったので。いろいろやってもらって今日を迎えました。これが毎回ってなると厳しいなと思います」と表情を曇らせた。
実際に大島のツイートには今回までの期間に「罪悪感しかない」などの家庭に対して後ろめたく感じているツイートも見られていた。
DEEP2冠王者はそれでも前を向く。ママ格闘家として奮闘する原動力について「1番は自分がやりたい。それとママファイターとしてたくさんのお母さんたちを元気づけたいというのもあります」とうなずく。
2本のベルトも大島の気持ちを後押ししている。
「2階級チャンピオンだからこそ、もっと守っていかないといけないという気持ちを強く持てる。ベルト返上とかもしたくないです。ミクロとアトムを防衛していきたいなって思います」と力を込めた。
ケージを出ればママの仕事が待っている。大島は「(凛乃ちゃん、華乃ちゃんの)誕生日が終わってしまったので“ひとりずつ”と出かけたいです。2人一気じゃなくて1人ずつ。2人一気だと(娘たちがけんかして)怒ったりしちゃうので。1人ずつだとすごく楽しい。ランチとかしたいですね」と笑った。