【INOKI BOM-BA-YE×巌流島】猪木軍総監督に小川直也氏 関係者「過去に例を見ないほどやる気」
11月に心不全で亡くなったアントニオ猪木さんの“遺言”として開催される追悼イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」(12月28日、両国国技館)の全貌が徐々に明らかになってきた。
12月28日、「令和猪木軍」が世界の格闘技と対抗戦
11月に心不全で亡くなったアントニオ猪木さんの“遺言”として開催される追悼イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」(12月28日、両国国技館)の全貌が徐々に明らかになってきた。
これまで「令和猪木軍」が世界の格闘技との対抗戦を行うことだけは公にされていたが、ここに来て確定されたメンバーの一部が伝わってきたのだ。
まず猪木軍の大将かキャプテン的存在にあたるファイターが名乗りをあげた。
“青い目のケンシロウ”ことジョシュ・バーネットだ。バーネットは現パンクラスのヘビー級王者でもあるが、PRIDE時代にはヘビー級四天王として存在感を示しており、その後、猪木さんに師事し、IGFのリングでもそのスタイルを堅持していた。
関係者によれば、バーネットは今回、「新しいことにチャレンジしたいので、巌流島ルールでもOK!」と伝えてきているだけに、これが実現すれば、バーネットの新境地が見られるかもしれない。
また、生前の猪木さんが目を輝かせて可能性を絶賛していたのが、日系ブラジル人のイゴール・タナベになる。
タナベは、『INOKI BOM-BA-YE』の第1回大会が開かれた2000年生まれの23歳。身長184センチ、体重90キロの体格で、柔術界では「日本最強の黒帯」と呼ばれるほどの実力者。3年連続全日本ブラジリアン柔術日本一、またノーギでも2年連続でゴールドメダリストに輝いており、その実力はRIZINで活躍しているサトシ・ソウザやクレベル・コイケにもひけを取らないスーパー級の実力者。
日系ブラジル人にとって「アントニオ猪木」は憧れのスーパースターであることは言うまでもないだけに、生前の猪木さんにこそ会えなかったものの、タナベの存在によって、若きファイターたちにも「猪木軍」の門戸が正式に開かれたことになる。
生前、猪木さんは「若い選手」「大きな選手」「元気のある選手」といった雰囲気で、自身の興業理念を関係者に話していたと聞く。それだけに今後もそのテーマに沿った、イキのいいファイターが続々と猪木軍入りしてくるに違いない。
問題はいかに猪木色に染まっていないファイターたちに「猪木軍とは何か?」を教え込むか。
この課題をクリアすべく、猪木軍の総監督には小川直也氏が就任する。かつて“暴走柔道王”の異名を取った小川氏だが、藤田和之と並び、「猪木イズム最後の継承者」でもある小川氏以上に総監督の適任者はいないだろう。告別式では赤い闘魂タオルを首に巻き、出棺の際にはひつぎを運んだ者の一1人として、令和の猪木軍をどう導くのかに注目が集まる。
関係者によれば、「小川総監督は過去に例を見ないほど、やる気になっている」とも伝えられ、近々その思いを随所で公にしていくという。いわば総監督兼PR大使的な役割を小川総監督が担っていくということか。
いずれにせよ、2000年代にあった、年末の格闘技界が熱を持って語られていた頃の活気が20年の時を経てまたよみがえってくるのであれば、それはファンにとっては喜ばしいこと。次なる吉報を待ちたい。
なお、「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」は本日12日正午より他に先駆けて「イープラス最速抽選先行受付」が開始される。