都内でVIPやハリウッドスターも訪れる高級クラブやバーを経営する会社に務めるSさんは、南米から日本に移り住んで約10年、ミュージシャンとして自らバンドを率い、スタジオミュージシャンとして活躍した。Sさんは現在の状況を、「全然売り上げが立たないので、1週間前に全ての店舗を閉めて、5月までは休みになりました。だから職場は誰もいないんです」と話した。

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　そして「実は店を閉めたのはもう1つ理由があって…」と続けた「10日ぐらい前から熱が出て、ずっと家にいるから外には出ていないんです。僕だけじゃない、事務所のスタッフ数名同じ症状。なのにみんな病院に行っても医者は検査してくれない。ちょっと残念ですね。今は人に会えないんです」と明かした。

　あらためて事情を聞くと、「熱が出たのは10日ぐらい前、事務所はお店と離れている場所にあって、そこの事務所にいたスタッフ何人か熱が出て、頭痛や体の痛みが出た。僕も似たような症状が出たから、保健所や医者に電話したんですが、どこも受け付けてくれない。ようやく1つ見つかって、『みんなインフルエンザに似たような症状で僕も熱が…』と説明しました。すると『じゃあ薬を出します』だけで終わったんです。インフルエンザの検査さえもしてくれなかった。さすがに先生に『それはないです』と言ったんですけど、先生は『今はできる事はそれしかない』と言われて、仕方なく薬をもらって帰りました」と話した。

　さらに「スタッフの1人は症状が重くて、救急車を呼んだのですが、救急車から受け入れてくれる病院を探して電話したんだけど、どこもダメとなかなか受けてくれなくて、やっと病院が見つかった。彼は高熱でひどい頭痛で体もすごく痛みがあると伝えたんですが、そこでも検査してもらえず、薬を渡されただけで帰ってきました」と説明した。

「僕がわからないのは、ニュースを見て同じような症状なのに、『なんでこんなに診てもらえないのか?　なんで検査してもらえないのか?』って事です。タレントさんでさえ、なかなか診てもらえないという話なので、外国人だからといった差別はないと思います。今回はそうじゃなくて、似たような症状を訴えても診てもらえないこの状況、すごく不思議ですね。たまたま僕やスタッフが遭遇しただけかもしれないけど」と疑問を呈した。

　最後に「コロナに感染しているかどうか、わからないままだから、しばらく事務所へも行けません。お店も大変だけど、感染すると怖いって身をもって体験しました。だからみんな気を付けないといけない」とコメントした。