大食いで人気のYouTuber・三年食太郎が整形した理由 総額1000万円超で「生きやすくなりました」
“大食い”動画で人気を博している女性YouTuberの三年食太郎さんは、これまで何度も美容整形を受けてきた。費やした金額の総額は1000万円を超えると明かす。コンプレックスとの向き合い方や、整形を決断した理由、その後の変化について話を聞いた。
アンチエイジングに「美容医療は選択肢として“アリ”」
“大食い”動画で人気を博している女性YouTuberの三年食太郎さんは、これまで何度も美容整形を受けてきた。費やした金額の総額は1000万円を超えると明かす。コンプレックスとの向き合い方や、整形を決断した理由、その後の変化について話を聞いた。(取材・文=猪俣創平)
「昔から鼻がコンプレックスでした」。中学2年生のときには貯金をして整形をしようと決断した。「人生が生きやすくなると思いました。合理的に生きられるかなって。みんな見た目に対する思いは持っていると思うんです」と自然な思考だった。
しかし、いざ鼻を高くしたものの、思っていたほどの効果を感じられなかった。「1つだけじゃダメなんだと、そのとき思いました。いろいろ組み合わせて手術しないと大きな変化がないと気付きました。そこからは他にもやらなきゃなと思い始めました」。
「最初は鼻だったんですけど、今度は他のパーツが気になってきました。よくある話なんですけど」。その後は目の整形を受け、目頭を切開し、目尻を切ってたれ目にもした。それでも、コンプレックスが尽きることはなかった。
整形には金銭的な負担もかかってくる。整形した回数や、これまで費やした具体的な金額は覚えていないものの、総額としては1000万円ほどだという。YouTubeを始めるまではアルバイトなどでの貯金、その後はYouTubeの収益で整形するようになった。
「人にもよりますけど、かけてきた費用としては多い方なんじゃないですかね。たとえば趣味もそうですけど、自分のしたいことって何に対してもお金がかかるじゃないですか。それが私とっては整形や美容だっただけで、そこにかかるお金に、私はその価値があると思っています。自分の描いていたことができているのかなと思っています」
こうして積み重ねてきた整形によって得た効果は大きかった。人と比べることもなくなり、念願がかなった。「今も顔が良いとは言えないですけど、生きやすくなりました。メイクしているときや、自分の顔を見る時間も嫌な時間ではなくなりました。人の目を気にすることもなくなって、人に嫉妬するようなこともなくなり、精神的な部分のメリットがありました」と明るく語った。
YouTubeでは大食い動画をメインに配信しているが、整形について明かした動画やメイク動画も公開している。整形は悪いことでもなく、人に隠すようなことでもなかった。周囲の反応も肯定的な意見が多く、「私、YouTubeを始めた最初の頃より顔が変わっていたので、言わなくても気付いている人は結構いました。言ったことで好感を持たれることもありました、好感もてるって。あとは相談とかも受けるようになりましたね」とうれしい反響だった。
もっとも、整形を考える人には「慎重に考えてほしい」とメッセージを送る。「整形は自分の顔に人の手を加えるものなので、本当にリスクがつきものです。たとえば鼻をやるのであれば、1回皮を剥いでそこに軟骨をいれたりとかするので、メイクとは全然違いますから」。
現在は「大きなところを変える」整形ではなく、アンチエイジングを中心に行っている。「人はどうしても老いていくので、シワやたるみができてしまいます。それに抗う手段として、美容医療は選択肢として“アリ”だと思っています」。
コンプレックスを解決してくれた美容整形。「人間誰しもコンプレックスは持っているものなので、そんなに固執して気にするものでもないんですけど、うまく自分でどう解決すべきか、どう妥協していくべきなのか、自分で見つけていくしかないかなと思っています」。
自分自身のコンプレックスと向き合い、理想の姿と折り合いをつけた現在。大食いで人気を集めているYouTube動画には、メイクや洋服について話してほしいというリクエストも届いている。今後も大食いがメインとなるとしつつ、「美容とか好きなので、何か動画を出せていけたらな」と今後の展望も明かした。
□三年食太郎(さんねんしょくたろう)1997年5月15日、東京都出身。2018年7月YouTubeチャンネルを開設。趣味と特技の「大食い」で人気を集め、現在のチャンネル登録者数は約60万人にのぼる。