【ズバリ!近況】元フジアナウンサーの田中大貴さんがフジ辞めたワケとコロナの“前向き”影響語る

“しゃべりの職人”とはひと味違う方向へ向かっている【写真:山田隆】
“しゃべりの職人”とはひと味違う方向へ向かっている【写真:山田隆】

しゃべり3~4割、スポーツビジネス関連により比重を置いている

 ただ、今、僕が実際にメディアに出てしゃべる仕事は、僕の仕事のなかで3~4割。残りの6~7割はスポーツビジネスに関わることなんです。僕は自分の会社をもっていて、スポーツビジネスを手がける、または手がけたい企業10社以上と契約を結び、アスリートやアスリートのOB、OG、スポーツチームのブランディングやキャスティング、グッズなどのコラボアイテムのプロデュース、また経営や運営などにも関わっています。

 たとえば、僕は今、「アスリート・マーケティング」というマネジメント会社に所属していますが、実は、「アスリート・マーケティング」の役員でもあるんです。僕はマネジメントしていただくだけではなく、所属アスリートらのブランディングやキャスティングに関わることで、彼らがより魅力的な形でメディアに取り上げられるようにしたい。それがひいては、彼らの選手生命を伸ばし、引退後のセカンドキャリアがより良いものになると思うからです。こんなことを考えるのは、僕がもともとアスリートだったからかもしれませんね。局アナは“しゃべりの職人”が多いですが、僕はちょっと違うタイプかもしれません。

 五輪にしてもキャスターは何度かやらせていいただけたので、今度は運営側の観点でみられないか、とすごく感じたんです。2013年、ブラジルのブエノスアイレスで開かれたIOC総会で東京に五輪招致が決まったとき、僕はアルゼンチンのブエノスアイレスから報じて、東京招致委員会の方々と一緒に高揚感を味わいました。そのとき、「フジテレビを出れば五輪運営側の方達と一緒に仕事できるかもしれない」と思ったんです。今、IOCやJOCと一緒に仕事させていただいているので、やりたかったことが少しずつできるようになってきていますね。

コロナでストレスが溜まりがちな今の息抜きは

 息抜きは人と会って、飲み食いすること。メールやラインをするより電話をしたり、できるだけ実際に人と会って話をすることを大事にしています。あと、アドバイザーを務めているパーソナル・トレーニングジム「トータル・ワークアウト」で汗を流したり。今はコロナのせいでどちらも厳しいので、楽しみは車と車の運転ですね。愛車は“とにかく大きい”ドイツ車。妻には「何に乗っても景色は同じ」と言われますけど(笑)。

 ウチは小学生の長女と幼稚園の二女がいて、家の中は賑やかですよ(笑)。今はコロナの影響で、大きいお母さん(妻)が中ぐらいのお母さん(長女)に「外から帰ったらうがいしなさい」などと言うと、中ぐらいのお母さん(長女)がそれを小さいお母さん(次女)に教え、小さいお母さん(次女)が僕に教えてくれるので、僕は「ハイ、ハイ」と教育してもらっています。しっかりしていて、まるで、お母さんが3人いるような感じですよ(笑)。

□田中大貴 (たなか・だいき)1980年4月28日、兵庫県小野市生まれ。小学校から野球を始め、慶應義塾大学環境情報学部進学後も体育会野球部に所属。東京六大学野球でホームラン王になるなど活躍した。2003年、大学を卒業しフジテレビ入社。ワイドショー・情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」アシスタントや総合スポーツニュース番組「すぽると!」キャスターなどを務め人気アナウンサーとして活躍。2018年、フリーに。私生活では2009年、大学の先輩と結婚。娘2人。

次のページへ (3/3) 田中さんのインスタグラムには選手とのショットも
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