「格闘技が流行ってほしい」 瓜田純士が物議をかもす「BreakingDown」に出る理由

今や1分間最強を決める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」の顔とも言える瓜田純士。第2回大会から第4回、第5回、そして3日に行われた「BreakinghDown6」にも出場。ラッパー・梵頭相手に勝利を収めている。かつて行われた「THE OUTSIDER」にも出場した“アウトローのカリスマ”はなぜ、「BreakingDown」に舞台に上がるのか。過去と現在の不良の違いを聞いた。

瓜田純士が「BreakingDown」で闘う理由を明かす【写真:徳原隆元】
瓜田純士が「BreakingDown」で闘う理由を明かす【写真:徳原隆元】

「確実に俺が求められている」からこそ見せる所作

 今や1分間最強を決める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」の顔とも言える瓜田純士。第2回大会から第4回、第5回、そして3日に行われた「BreakinghDown6」にも出場。ラッパー・梵頭相手に勝利を収めている。かつて行われた「THE OUTSIDER」にも出場した“アウトローのカリスマ”はなぜ、「BreakingDown」に舞台に上がるのか。過去と現在の不良の違いを聞いた。(取材・文=島田将斗)

 瓜田は「BreakingDown」での戦績は4戦3勝1敗。顔面タトゥーの強烈な見た目。作家らしい絶妙なワードセンスから繰り出される歯に衣着せぬ発言で大会を試合だけでなく、盛り上げている。

 現在、42歳。「いつまで出るか分からない」と遠くを見つめながら、参戦の理由を明かした。

「正直、“因縁”のバン仲村とやって、休むかも分からない。最初のころは、前科10何犯ってあって、落ちこぼれであっても色眼鏡かけずにYouTubeチャンネルに出演させてくれた朝倉兄弟(未来、海)への感謝の気持ちが強かった」

 現在まで4回出場。大会規模も大きくなっていく中で動機は変わっていった。試合が近くなるにつれ、“瓜田純士”の名前はニュースに多く取り上げられ、拡散していった。自身もそれを肌で感じていた。

「『BreakingDown』っていうコンテンツで確実に俺が求められている。じゃあそこで所作やアクションや発言を徹底しようと変わっていきました」

「BreakingDown6」のオーディションでの立ち回りについても言及。裏側で思考を巡らせていたことを明かす。

「前回のオーディション(5回大会)からバン仲村って異彩を放つポテンシャルが高い存在が生まれました。今回彼はひな壇に呼ばれたじゃないですか。彼は面白いワードをひねり出す。そこで俺も同じようにおもしろい名言とかで切り抜かれるようなこと言ってたらそれは接触事故。そうすると俺は早い段階でそっち(名言)は譲るんですよ。じゃあ俺はひとり座ってるくらいで全体が締まる空気を出そうとか。バランスを考えるんですよ。そっちの方がおしゃれじゃないですか」

瓜田純士(右端)の周りに集まった(左から)平石光一、行虎【写真:徳原隆元】
瓜田純士(右端)の周りに集まった(左から)平石光一、行虎【写真:徳原隆元】

「THE OUTSIDER」と「BreakingDown」の両方のイベントを体感している。“アウトローのカリスマ”として「スタイルは違えど、結局不良は不良」と言いながらも昭和、平成と現在の不良の違いについても語った。

「SNSがなかった。昔は頑張って名前を売るって言って渋谷あたりで雑誌に出るとかだった。そういう時代に比べたら今は誰でも有名になれるチャンスがあるじゃないですか。昔よりも今の方が見せ方としては楽。逆に多くの人が見るSNSを使うことで恥をかかされたってことも増えてしまうと思う」

 けんかのスタイルの話になると、白い歯を見せた。

「『RIZIN』で朝倉兄弟とか那須川天心とか見ているからか格闘技やっている子がすごい多いんですよ。昔みたいにボンタン履いて河原でけんかじゃなくて、テイクダウン取られたとかそういう話になってくるじゃないですか(笑)。格闘技をやっていないと迂闊(うかつ)にけんかできないですね、今の子たちは。なにかをやってないと絡まれるからっていう理由でも、格闘技がはやってほしいですね」

 賛否を含め、今や社会現象にもなりつつあるBreakingDown。格闘技へ興味をもつ入口になればいい。瓜田もそう願っている。

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