NetflixTOP10日本TV部門は日本アニメが1、2、3位を独占 いずれも「少年ジャンプ」系という快挙
Netflixは9日(米国時間8日)、週間グローバルTOP10(10月31~6日集計)を発表した。日本のTV部門ではアニメ「SPY x FAMILY(スパイファミリー)」が1位、同「ロマンティック・キラー」が2位、同「チェンソーマン」が3位となり、上位3作品を日本アニメが独占。TOP10の圏外に去っていた韓国ドラマ「梨泰院クラス」がほぼ1か月ぶりにTOP10入りし8位となった。(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
「梨泰院クラス」が8位に再浮上 転倒事故で再び関心集まる
Netflixは9日(米国時間8日)、週間グローバルTOP10(10月31~6日集計)を発表した。日本のTV部門ではアニメ「SPY x FAMILY(スパイファミリー)」が1位、同「ロマンティック・キラー」が2位、同「チェンソーマン」が3位となり、上位3作品を日本アニメが独占。TOP10の圏外に去っていた韓国ドラマ「梨泰院クラス」がほぼ1か月ぶりにTOP10入りし8位となった。(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
2週連続1位となった「SPY x FAMILY」はウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ+」(集英社)で19年3月から連載されている漫画家・遠藤達哉のホームシュールコメディー。スパイの男、殺し屋の凄腕女、超能力者の少女という他人同士の3人が仮の家族となり、日々起こるさまざまな騒動をクールなタッチで描き出す。特に、テレパシー能力を持つ少女・アーニャの人気が高い。アーニャの言葉はたどたどしく、「よろしくお願いします」を「よろすお願いするなす」、「ありがとうございます」を「あざざます」などと間違える。また、「アーニャ、ピーナツが好き」といったせりふが著名人によって物まねされSNSに動画が次々とアップされるなど大人気となっている。ドラマのベースに東西間における戦争と家族の分断が入り込んでおり、ロシアによるウクライナ侵攻といった世界史的悲劇が同アニメへの関心を高める背景ともなっていそうだ。
前回初登場8位から2位に急浮上した「ロマンティック・キラー」は、漫画家・百世渡の異色ラブコメディー。恋愛にまったく興味がないヒロインに恋人を作ろうとする魔法使いの画策によって翻弄(ほんろう)される男女の姿をユーモラスに描く。こちらも「少年ジャンプ+」で19年7月から20年6月まで連載された。
3位の「チェンソーマン」は漫画家・藤本タツキによるアクションアニメ。「ジャンプ」にありがちな爽やかなヒーロー像とは異なり、残虐なシーンが多いダークヒーローの活躍を描いている。「週刊少年ジャンプ」(集英社)で19年1月から21年2月まで「公安編」が連載され、22年7月からは第2部「学園編」が「少年ジャンプ+」で連載中。
韓国ドラマの勢いを抑え、上位3作品を「少年ジャンプ」系の日本アニメが独占する快挙となった。
一方、10月3~9日集計週の7位を最後にTOP10圏外に去っていた韓国ドラマ「梨泰院クラス」がほぼ1か月ぶりにTOP10内に再浮上し8位となった。同ドラマの舞台となった韓国・ソウルの大繁華街・梨泰院(イテウォン)で日本人2人を含む156人が亡くなった転倒事故の発生により、同ドラマに改めて関心が集まったようだ。