女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第3話が7日、放送された。濃厚なキスシーンや永山瑛太演じる“怪しい男”の出現と視聴者を驚かせる内容に「何か色々と凄いドラマだ」と感嘆の声が上がっている。

（※以下、ドラマの内容に関する記述があります）

　長澤にとって4年半ぶりの連ドラ主演作。スキャンダルによって落ち目となったアナウンサーの浅川恵那（長澤）とバラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓郎（眞栄田郷敦）らが、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪疑惑を追う中で、1度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。

　前回、3人の死刑囚の死刑が執行されたことをニュースで知った恵那と拓郎。2人が冤罪（えんざい）ではないかと事件を追っている松本死刑囚の刑執行もある日、突然決まることを改めて実感するのだった。そんな中、松本死刑囚の事件を担当していた弁護士から当時事件を追っていた新聞記者を紹介され、新聞社が保有する事件資料を手に入れる。資料をもとに情報をたどり、松本に取り調べを行った元警部に行き着いた恵那と拓郎は彼のインタビューに成功。彼は恵那からの核心をつく質問に歯切れ悪く答えると、「私らが『お前がやったんだな』と聞いたのに『許してくれ』と言ったんだから、そりゃやったということですよ」と話すのだった。

　恵那と拓郎が彼のインタビューを編集していると、そこへ斎藤（鈴木亮平）が姿を表す。インタビューのVTRを見た斎藤は「どうすんのこれ。何か戦略あるの？」と放送にこぎ着ける算段があるのかと聞く。口ごもる恵那に真相の追求を被害者遺族こそが望んでいるという立て付けにすることが大切と説き、被害者遺族のインタビューが必要と話す斎藤。恵那は「ご遺族にしてみれば、10年以上もたって今さら冤罪の可能性があるって言われてもどうなのかなって……」と意見するが、斎藤は2人がやろうとしていることは遺族にとっては残酷で傲慢なことと前おきしつつ、遺族のインタビューの必要性を主張。斎藤と話し終えた恵那と拓郎は被害者遺族の元を訪ねるが、事件当時記者にデリカシーのない質問をされたり家に押しかけられたりしていた被害者遺族はマスコミをよく思っておらず、2人は追い返されてしまう。そんな被害者遺族に対して、インタビューに応じてくれないかと手紙を書く恵那。6通目の後に「もう2度と手紙なんか送ってこないでくれ」と被害者の父親から怒りの電話がかかってくるが、その後、被害者の姉と名乗る人物から恵那に連絡が入る。被害者の姉と対面しインタビューに成功した恵那は「これからは正しいことだけをやる」と意気込み、次々とVTRに必要な情報を集めていく。

　担当番組「フライデーボンボン」のスタッフも味方につけ恵那と拓郎の企画は放送に取り上げられるかのように見えたが、最後は局長により放送不適切と見なされボツになってしまう。

　企画を潰され家で落ち込む恵那。そんな恵那のもとに、斎藤が訪ねてくる。冤罪事件について話があると切り出す斎藤に、企画がダメになったことを告げる恵那。そんな恵那に何かを伝えたそうな斎藤だったが、恵那が泣きながら抱きつきキスをしてくるとそれに応じ、2人は濃厚なキスを何度も繰り返すのだった。結局、恵那に何も告げることなく斎藤は恵那の家を後にする。

　その次の「フライデーボンボン」の放送日、恵那は自分の担当コーナーのVTRを放送直前で取り替える。ナレーションを間違えたから差し替えてほしいとスタッフに頼んで渡した新しいテープの中身は、拓郎と一緒に作った松本死刑囚冤罪事件のVTR。局長に却下されたVTRを無断で放送にのせた恵那に、スタジオは騒然とするのだった。

　今回注目を集めたのは、恵那と斎藤の濃厚なキスシーン。「最高に色気のあるシーンが大変良かった」「何か色々と凄いドラマだ」とSNSには興奮するコメントが多く上がっている。

　また、物語の中盤で出てきた、事件について何かを知っていそうな“謎の男（永山）”にも関心が寄せられており、「瑛太?!怪しい！もしかして犯人？」「すんごい怪しげ」との声が。瑛太が出演するという事前告知はなかっただけに驚いた視聴者もいたようで「出るって知らなかった。怪しい怖い」「本当にびっくりしてブルブルしました」という書き込みも。どんどん加速する内容に「次回も楽しみ「月曜を楽しみにできるものができてありがたい」と喜びの声が上がっている。